2012年7月24日火曜日

『自然食品』『無添加』でも安心できない、ドッグフードに使われる添加物と病気の関係

ドッグフードに使われる添加物には、栄養バランスを整える為の栄養添加物、品質を保持する為の添加物、 食欲や見栄えを良くする為の添加物があり、この中でも一番の問題となるのが品質を保持する為の添加物でいわゆるBHA、BHT、エトキシキンなどの保存料といわれているものです。

これらは酸化しないように長期保存を目的とされた酸化防止剤で、強力な発ガン生物質です。
これはネットで検索すればすぐに出てきますね。

昔の犬や猫は、残飯や味噌汁かけご飯を貰って食べていたのに、
目に付くような病気などありませんでした。
ところが安く保存が利く便利なドッグフードが世に登場しそれらを食べるようになってからガンや皮膚病、アレルギー、尿路結石などの病気が増えてきました。 

人間と同様にこれらの病気はドッグフードに添加された化学物質が原因である可能性が高い
と言われています。
以前どこかの特集で、ドッグフードに添加されている保存料の検査で発がん性物質であるエトキシキンとBHAが20品目ほどのドッグフードの有名ブランドの中で、半数に近いメーカーから検出されたという記事がありました。

そしてその大半のドッグフードが『自然食品』、『オーガニック食材』で『無添加』と称したものだったそうです。

いろいろなメーカーが世論にたたかれBHA、BHT、エトキシキンに変わって天然のビタミンCやEなどを保存料に使うメーカーが増えてきましたが、こうした天然の酸化防止剤は効き目が弱く、とてもとても長期保存に耐え得るものではないとの事です。 

原材料を仕入れた段階で、すでに添加物が使用されていることも目面しくありません。
メーカーはそれを知ってか知らないかは知りえませんが、既に合成保存料が添加されている原材料を使うことで自社では無添加、無農薬、オーガニックといえるわけです。

当然「無添加」「合成保存料不使用」でも賞味期限のやたら長いもの、カビの生えないものははこのような可能性があると考えられます。

以前のペットフード公正取引協議会では原材料を多い順に合計80%まで表示すればよく残りの20%に何が含まれているのかが不明でしたが、100%表示になりました。
ペットフードの改正で~に利くドッグフードとか専用のドッグフードとかの表示もダメになったようです。その有効性が検証できていれば良いのでしょうがまずほとんどのメーカーは難しいと思われます。

また原材料を100%開示義務があるとはいえ偽装があるのが今の世の中。
すべてを鵜呑みにするのは危険かもしれません。
パッケージに「〇〇副産物」とか「肉骨粉」などの表示、例えばチキンミールとかラムミール・家禽ミール、鶏肉粉・牛肉粉などの表記があるものはレンダリングによって得られた原料を使っている可能性があるようです。レンダリングというのは、4Dミート(人間が食べることが出来ない肉)の他に、安楽死された犬・猫や路上轢死動物、レストランの廃油やスーパーの廃棄食材などを大きな容器に入れて、高温で一斉にミンチにかけられたものです。 

レンダリング時には大量の消毒液や病気の菌を殺すための薬剤を一緒に入れ、毛も骨も蹄も、全部一緒に粉砕されミンチにかけた物がペットフードに入れられているそうです。
たまにありませんか?ドッグフードに毛が混じったもの、なにやら明るい色をしたプラスチックのようなかけらが入っていたりと・・・。
私は何度かあります。もちろん違うメーカーです。

レンダリングされる原料は、レンダリング処理をされるまでしばらく放置されています。
これは大きな釜で一気にするために材料が集まるまで待っているからだそうです。
このためにそれらが腐敗し多くの場合、サルモネラ菌や大腸菌といった細菌に汚染されていて、これらの細菌は高温処理で殺菌されたとしても、細菌が出すエンドトキシンという毒素や化学物質までは分解できないのです。  

病死した動物を使用した場合、その動物が病死するまでに、多量の抗生物質などが投与されているであろうし、安楽死させられた動物には、ベントパルビタールという安楽死に使う薬剤が残留しています。 BSE(狂牛病)にかかった牛の肉なども使われている可能性も無いとは言えません。 
現在は不明ですが日本にもレンダリング工場は四国などに存在していました。
レンダリング処理する際に浮いてきた脂肪や脂が、ほとんどのペットフードに含まれる動物性脂肪のもとになっていると言われています。


脂肪には、動物性、植物性、魚の油分があります。
「総合栄養食」?であるためには、ドッグフードには必ず脂肪が入っています。
動物性脂肪は酸化しやすいのでその酸化を防ぐために、植物性脂肪以上に酸化防止剤や保存料が必要になります。製造段階からすでに酸化は始まっているといわれています。
よく天然のビタミンCやE、ローズマリー抽出液で保存と明記されていますが、ビタミンなどは非常に弱く、破壊されやすいものです。
天然の保存料だけでどこまで品質を保持できるか疑問に思いませんか? 

酸化臭や味を誤魔化す為に塩や香料を添加することになる訳です。
長期保存できるタイプものであれば、添加物や保存料は必ず入っています。
明記してあれば良心的な方であり、書いていないのは100%開示でない限り、
入っていないということではなく公表したくない、もしくは出来ないだけ。

ビートパルプは甜菜(砂糖大根)の絞りかす(線維質)の事で、これ自体は線維質源として、悪いものではないのですが、繊維質(搾りかす)が多いので安価にフードの量が増やせる為、粗悪なフードには大抵使用しているとされています。
プレミアムフードといわれるものの中にもこのビートパルプが使用されているものが多々あります。
また、飼主が処理しやすいように便を硬くするという効果もあるようです。
ビートパルプを圧力を加えて絞ったものならまだしもペットフードに入れられるビートパルプは科学薬品を加えて取り出している可能性があり、当然のことながら薬品が残留しているわけですよ。

原材料のトップに来るものは「鶏肉」「牛肉」など普通の食材名であること。
そして、「ビーフエキス」「チキンミール」などの謎の言葉には要注意です。
原材料のトップに肉類がある場合、肉粉であるか肉であるかで、実際の肉の使用量が大きく違ってきますので気をつけましょう。


●総合栄養食の位置づけ
AAFCO(米国飼料検査官協会)とはアメリカの機関が定めたものであり、フードが一定の栄養価を満たしているかなどを判断するものなので、国産品にAAFCOの基準が適応されることはありません。 日本にはペットフード公正取引協議会と言うものがあり、ペットフード公正取引協議会の認証品ならば、AAFCOの栄養基準に準じるものとされています。 
ただこのペットフード公正取引協議会というのは各ペットフード会社が立ち上げた業界団体であり公的なものではないのです。

ペットフード公正取引協議会に加入しているメーカーが、基準に違反した場合は罰則がありますが、加入していなければ守る義務がないわけですから、当然ペットフードに関する規制はさらに甘いものになるのです。

ペットフード公正取引協議会の栄養基準は、AAFCOが推奨している栄養基準の数値を指標としています。ですので、加入していない国産メーカーよりは加入しているメーカーの方が良いでしょう。 

主だったフードの試験・調査をしたところなんとAAFCO(アメリカ飼料検査協会)給与基準を本当にクリアしているメーカーは、わずか数社だけだったそうです。
AAFCOの給与基準をクリアーとかAAFCOの給与基準を満たしている、と表示してあっても、実際は数字合わせをしているだけのことで、これらは自称クリアにすぎないといいます。

確かにアメリカはペット先進国ですが、原材料は肉骨粉がほとんどなのです。
この肉骨粉はレンダリングによる副産物であり、そして何よりアメリカは「ペットフードは家畜飼料である」と言う考え方であり、 肉骨粉の使用や危険な添加物の使用を容認しているのです。

この数年、ペットの栄養学は急速に進歩しているとは言っても、犬に関する栄養学と言うのは、まだまだ確立されていない分野のようです。

人間は主食と主に副食が中心で、その副食は毎回変わるのに対して、犬は主食のみを毎日ずっと食べ続けるわけです。「総合栄養食とは、その主食と水さえあれば健康を害する事なく過ごせる」と謳っていますが、メーカーはそれを完璧なものだと言いいます。

しかし、人間の食べ物ですらそんな完璧なものはないのに、遅れているペットの栄養学がそんな完璧なものを作りだせるのか。果たしてそれを食べているだけで健康でいられるものなんでしょうか。

2世代以上の給与試験を行っているメーカーもありますが、自社の研究所ではなく、あくまでも外部の第三者機関で行う方が良いのです。自社研究所が親会社であるメーカーに不利になるデータを出すはずがないのですから。

しかしながら、給与試験は行っている方が良いわけで、なおかつ分析試験も両方実施しているのが望ましいようです。

AAFCOの栄養基準は少し高めだそうです。
これは一説には、飼い主が手作りしようと思っても、栄養バランスなど簡単に真似できないように、ややこしくし諦めさせようという意図が見え隠れするとも言われています。
また、広大な土地で運動量の多いアメリカなどの犬に比べ、日本の、しかも室内犬となると実際栄養過剰なのだそうです。

●成分の表示
何によるタンパク質かも大事です。良質な動物性蛋白質を多く含んでいる事が望ましいのです。 とうもろこしや大豆などの植物性蛋白質よりも、肉や魚などの動物性蛋白質の方が良く、蛋白質の量よりむしろ、蛋白質の質を考えた方が良いのです。

一般的なペットフードのタンパク質源には肉や魚、植物性としてとうもろこしや大豆などが使用されていますが、植物性の蛋白質ならば「大豆ミール」などの言葉に要注意です。
また、炭水化物は多くなりすぎない方がよいです。

例えば、トウモロコシグルテン、トウモロコシ粉 、コーングルテンのようにこれらは同じ材料です。 
このように同じ材料をいくつにも分けて記載する事で、実際以上に肉を多く見せかけたり、穀物原料を少なく見せかけたりできます。 
これは、タンパク質源をトップに持ってくるための策略ですので、騙されないようにしましょう。

ほとんどのドッグフードでは原材料の劣悪さを誤魔化す為にビタミン・ミネラル類を多量に添加している場合が多く 、このようなフードというのはそれなりの原材料しか使っていない可能性が高いようです。

その他に、栄養添加が目的であるセレン化合物があります。
微量の無機物ですが過剰な摂取は神経質・食欲不振・嘔吐・呼吸困難などを引き起こす事もあるそうです。日本では認められていない危険な添加物ですがアメリカなどでは飼料添加物として認められているのです。

●国産or外国産
外国産のメーカーの場合、流通経路を考えてみるとどうなのでしょうか。
船に揺られて長い旅の末、日本に入ってるのです。輸入製品の賞味期限は長くなかには2年近くもあるものもあり、 長期保存がきくフードというのは、当然ながら強力な保存料を使用しているわけで、ビタミンCやEなどの天然保存料だけではとても長期保存がきくとは考えられません。

ビタミンなどは熱に弱く破壊されやすいですし、
他に何かが使用されているとは考えられないでしょうか。
外国産の一部の正規品などはクールコンテナ(低温に一定温度に保ってくる)で、品質保持しながら運ばれてくるものもありますが、いくらパッケージに窒素ガス充填剤を使ったり、工夫を凝らしてみたところで、日本に到着してからリパック大袋を一度開封し詰め直す)するのでは、結局は空気に触れ酸化が進み意味がないわけです。 その点、国産のものならば新鮮なものを食べさせられますが、長く持たない分保存の仕方に注意が必要になります。

もちろんリパックしないメーカーもありますが、
日本の販売店に到着してからの保管・管理はどうなのか。
うちはきちんと低温庫で保管しています、というところもありますが、では店頭に並んでいる間や、閉店してからの商品の管理はどうなのか。
また、低温で運ばれてきたものを常温で管理すれば、温度差からの湿気などでかび生えたり、傷む原因となります。

リパックについては、安全性を高める為の検品とか保存性を高める為だとかメーカーは説明するようですか、実はビニールの切れ端や留め金、動物の毛や爪の一部などの異物混入が多いので、そのままではとても出荷できない状態だからなのだそうです。アメリカのペットフードのほとんどが、原材料は肉骨粉なのですからこれは当然の事なのかもしれません。

●粗悪な穀物と増量剤
一般的に日本語表記で使われているミールとは副産物を含む肉粉や肉骨粉のこと
をいい、ミートミール、副産物ミール、などの表記には要注意です。
トウモロコシグルテン、トウモロコシ粉 、グルテンミール、コーングルテン、
大豆ミール、ライスグルテンミール、 ピーナッツの殻などは栄養素をほとんど
含まない粗悪な穀物や増量剤です。 
また、「~ぬか (Bran)、~粉 (Flour)、 ~グルテン (Gluten Meal)、~殻 (Hull)」で終わるような炭水化物源も増量材です。

穀物についても、タンパク質同様、良質なものを使用していること。
とうもろこしは、米や小麦に比べ安価なので、 
低価格のフードで多く使われる傾向 にありますが、全粒とうもろこしと表記されているもののほうが安全だと言われて います。

●ミネラル(特にカルシウム、リン、マグネシウム)のバランス
カルシウムについても、適正範囲内かどうかを確認しましょう。
カルシウム過多は骨の変形などの成長障害を引き起こすので、とくに成長期の犬の
場合は重要です。

鶏のササミにはリン分が多く含まれているため、適正範囲内でないとリンと
カルシウムのバランスを崩し、体内のカルシウム分を破壊してしまいます。
塩分(ナトリウム)については、良い原材料を使っていればそれらの材料から取れる
分で十分であり、 添加する必要はないのです。

●大豆製品に注意
質の良い大豆は良質な植物性タンパク源となるので、適切な処理がされていれば
問題はありません。 注意しなくてはならないのは、
大豆の搾りカス(大豆油を絞った 残りでおからとは別のもの)が安価な原料として使われている場合です。大豆カスは 栄養が乏しく繊維質が多いため、ガスの発生の原因となる可能性があり、鼓腸症や 胃捻転の原因となることがあるので注意が必要です。

原材料の表示で見分けるのは困難ですが、価格の安いフードほど注意が必要で
あると言えます。

●アレルゲンになりやすい原材料に注意
本来肉食である犬は、消化管が短く穀類などの消化は苦手なのです。
肉は消化しやすいように身体が出来ていますが、植物性のものや消化しにくいもの
が入ってくると、蛋白質をアミノ酸に完全に分解できず、
蛋白質の形のまま腸管 から血液内に入ることになります。 
その際、身体か異種抗原と勘違いして攻撃を 始め、そして、同じものがまた入ってきた時に反応を起こし、 アレルギー症状と なるわけです。

もちろん個々によって、ダメージに強い子もいますし、
免疫系の反応も個体差に よって違いますから、
全部が全部アレルギー反応を起こすとは限りません。

幸い愛犬の場合、動物病院で血液検査をして頂いたところ、食物にはアレルゲン
となるものはありませんでしたので、この点はあまり心配ないようです。


●価格
高ければいいとは言えませんが、一般的に安いものは原材料が粗悪だからと考えて
よいようです。
一般的にペットフードの製造に使われるのは、
エクストルーダーという一種の 押し出し機を使う事が多いのですが、 
200度以上の高熱をかけ出口付近で発泡 させる為、
大きく膨らんできれいな丸いフードに仕上がります。

しかし、最初に材料を練りこんでしまう為、
ビタミンやミネラルなどの栄養素は熱に 弱く破壊されてしまいます。

従来の製造方法では実際にはほとんど含まれていないというのが正しいようです。
そして、出来たものに最後に鶏脂肪酸などの油をスプレーしコーティングするのです。

排便の量が多いフードは、栄養を吸収する物が無いので排便に全て出てしまう為
あまりよくないようです。

沢山水を飲むフードは良くありません。
ドライフードは水分が10%以下に調整して あるので、水分が不足します。
犬はそれを補う為に大量の水を飲むようになります。
そうなると、胃酸が薄くなり消化不良などを起こすケースもあるのです。
また、水をよく飲むのは、塩分や糖分が多い場合もあります。

水に沈むドライフードが良い。
これは原材料がしっかりしていて栄養密度が高いから だそうです。 
膨張剤で膨らませたような軽いフードは水に浮きます。
密度が高いフードは沈んでも大きさはあまり変わらないが密度が低いフードは3倍以上膨れます。
こんなドライフードを食べた後に水を飲めばどうなるでしょうか?
フードを一度水に濡らしてから水を切り、
そのまま数日おいてみて変色やカビが 生えないようなものは危ないものです。

これらの条件をクリアするのは、ほとんど不可能に近いことです。
何を優先するのか どこで妥協するのかは自分自身が決める問題になってくるのです。
低価格のフードを与えていても病気知らずの子もいれば、その逆の場合もあるし、
いいフードだと思って与えても、その子に合わなければどうしようもないのです。

理想的なドライフードを探すよりも、本当は私達が食べるものと同様に新鮮な食材を使い出処の確かで飼い主の愛情こもった手作り食が一番 いいに決まってます。
人それぞれの諸事情によりちょっと無理な部分があるので、結局のところ 皆がドッグフード探しに真剣になっている訳ですね。
犬用は・・・と難しく考えず自分たちの食事を作る際に調味料を加えない愛犬の分をほんの少し多めに作るだけでいいのにね。

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