2009年9月28日月曜日

ミネラルとは|犬の栄養素

ミネラルというものは水や土壌に存在する無機化合物で、
代謝されることもエネルギーになることもありません。
またミネラル動植物が自ら作り出すことの出来ないため体外より摂取する必要があります。
ミネラルは犬や人間など動物の生命活動を維持する上で重要ですがその保有量は体全体にたいして1割にも満たないものです。

ミネラルは2つのグループに分けることが出来ます。
・マクロミネラル━体に多く存在するミネラル。
体の構成成分であるカルシウム、リン、マグネシウム、硫黄や体液の構成に関わるナトリウム、カリウム、塩化物などがマクロミネラルにあたります。
・ミクロミネラル━体にわずかしか存在しないミネラル。
鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、フッ素、クロム、ヒ素などです。これらのミクロミネラルの必要性は人間では科学的な証明が出来ているそうですが犬の場合はまだ証明できていないそうです。
またミクロミネラルの過剰摂取は毒性が高いことがあげられます。

このようにミネラルは体内で合成できないために食事か何らかの方法で摂取する必要があります。

2009年9月24日木曜日

ビタミンのそれぞれの働き|犬の栄養素

脂溶性ビタミン

・ビタミンA
目、皮膚、粘膜などの健康を保つ役割。ビタミンAが不足すると夜盲症や眼球乾燥などを引き起こす可能性があります。
また過剰摂取すると骨に関する疾患や肝臓、腎臓の機能低下になる恐れがあります。

・ビタミンD                                        
体内のカルシウムとリンのバランスを保ち健康な歯や骨の形成をするします。 甲状腺機能の調整。過剰摂取すると骨の形成異常の原因に。

・ビタミンE
抗酸化作用があり繁殖機能の強化、老化防止、免疫機能の強化、抵抗力の強化などに効果があります。ビタミンEが不足すると犬の場合では脱毛、皮膚疾患など身近なことから血管や神経系に影響がでるそうです。

・ビタミンK
血液凝固や骨の健康を保つ働きをします。犬の場合、ビタミンKは大腸細菌により体内で作られるのでビタミンKの不足はまず無いといえるでしょう。ただし大腸細菌のバランスが悪くなっている場合や抗生物質の使用により細菌の減少がある場合は摂取が必要となる場合があります。


水溶性ビタミン

・ビタミンC
結合組織の強化や抗酸化作用があります。犬は肝臓でブドウ糖からビタミンCを作ることができます。しかし、十分なブドウ糖が摂取されていない場合や肝機能が低下している場合は摂取が必要な場合もあります。また老化やストレスが高い犬なども摂取が必要になる場合があります。

・ビタミンB群
ビタミンB群はたくさんのビタミンの複合体です。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、ナイアシン、コリン、葉酸などの複合体がビタミンB群と呼ばれています。これらのビタミンB群の相乗効果でいろいろな生命活動に大きな役割を担っています。代謝エネルギーを生成するときの酵素の補助の役割や神経系、細胞系、内臓から皮膚や被毛の健康維持までありとあらゆる面で大事なものです。

2009年9月23日水曜日

ビタミンの役割|犬の栄養素

ビタミンは生命活動に不可欠な有機化合物。
ビタミンの量は微量ではあるが、正常な発育、代謝調整など大事な成分。
体内で酵素反応を促し代謝を促進させる働きがあります。
ビタミンが他の栄養素と違う部分はエネルギーとして利用されないことです。
また、ほとんどのビタミンが体内で作られることはありません。
犬は体内でビタミンC、Kを合成できますが体内で作られるものであっても絶対量が足りず
食事など体外からの摂取が不可欠です。
ビタミンは水溶性か脂溶性かによって分けられます。
水溶性のビタミンは水に溶けやすく小腸から吸収されますが
脂溶性のビタミンを吸収するには脂肪が必要になります
水溶性ビタミンは体内で貯蔵ができません
そのため食事などから不足しないようにしなくてはいけません。
脂溶性ビタミンは体内に蓄積します。
そのため脂溶性ビタミンの過度な摂取は中毒症を起こす可能性もあります。
脂溶性ビタミンの仲間はビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKで、
ビタミンA、Dは骨の成長異常、ビタミンKの過剰摂取は貧血などを起こすといわれています。
水溶性のビタミンの仲間はビタミンC、ビタミンB群です。

2009年9月22日火曜日

炭水化物の役割|犬の栄養素

犬の栄養素の一つである炭水化物は炭素、水素、酸素で構成されています。
炭水化物の主な役割はエネルギーの供給と腸の健康を保つことです
エネルギーの供給は炭水化物の糖質部分が、
腸の健康を保つ働きは炭水化物の繊維質部分がその役割を担っています。

炭水化物の糖質部分
・食事によってとられる糖質は主に脳や筋肉のエネルギーとして使われます。
・糖質はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられますが、
 糖質を過剰摂取すると中性脂肪になり肥満の原因になります。

炭水化物の繊維質部分
・腸の蠕動運動(胃腸の収縮活動。この運動により食べたものが腸内を移動する)を促進
・腸の健康を維持
・便の形成と便秘予防
・腸内細菌のバランスを維持
食物の繊維質は犬などの哺乳類の酵素では消化できませんが腸の中では腸内細菌による発酵で短鎖脂肪酸をつくり、腸の細胞にエネルギーを与え腸粘膜の発育を促し、栄養吸収を効率よく行える環境を作り出します。
腸内細菌の発酵が少なければ栄養の吸収率が下がり、発酵が多ければ余計なガスや便が作られ鼓腸、粘膜を生み出してしまいます。
健康な腸の働きのためには発酵する食物繊維が必要です

炭水化物は単糖類小糖類多糖類に分類されますが最終的にはすべての糖類が単糖に分解されて吸収される流れとなります。単糖類、小糖類の吸収、分解は早く即効性がありますがその分血糖値もあがりやすく、中性脂肪も合成されやすくなるという欠点があります。
逆に多糖類はゆっくりと吸収されるという特徴があります。
炭水化物の分類
・単糖類・・・グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース
・小糖類(オリゴ糖)・・・スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)、マルトース
・多糖類・・・でんぷん、グリコーゲン、セルロース、ペクチン質、寒天など

炭水化物の糖質は大切なエネルギー源です。
糖質が不足すると筋肉中のたんぱく質が分解されエネルギーとして代用されます。
その為に不足しすぎると大事な被毛や皮膚にも影響が出てくるでしょう。
しかし糖質の過剰摂取は肥満の原因となり、それに関連したさまざまな病気を引き起こす原因にもなりかねません。
それぞれの犬の固体に合ったバランスの良い炭水化物の摂取が必要です。

2009年9月18日金曜日

犬のための必須脂肪酸

犬のための必須脂肪酸とは生きていくうえで外部(食事など)から摂取する必要がある脂肪酸です。
犬の体内では十分な脂肪酸を作ることが出来ないため食事などによって必ず摂取する必要があります。通常、脂肪酸の中でも不飽和脂肪酸のリノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸の3つの不飽和脂肪酸が犬のための必須脂肪酸と言われています。
ちなみにアラキドン酸は犬の皮膚、犬の被毛、犬の腎臓機能、犬の繁殖機能の維持に大切な成分だとされています。
脂肪酸・・・飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類される。
不飽和脂肪酸・・・単価不飽和脂肪酸(n-9列系)と多価不飽和脂肪酸に分類される。
単価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)・・・n-6列系とn-3列系に分類される。
n-6列系・・・リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸
n-3列系・・・α-リノレン酸、EPA、DHA

n-6列系の脂肪酸はコレステロールや血圧を下げる効果がある反面、アレルギーや免疫力低下が懸念される。そのため炎症性が高く、湿疹やかゆみの原因となることが特徴である。

n-3列系はガンの抑制、血液の流れを良くする働きがあるとされる。また脳や神経系の働きにも関係がある。抗炎症作用があるとされる。

食事などから摂取した脂肪酸は消化酵素で分解され体内に吸収されます。最終的には体内で重要な役割を果たします。これらからバランスの良い必須脂肪酸の摂取が重要になります。

犬の健康と脂肪酸 よく聞く脂肪酸とは何?

犬の体の健康のためにも脂肪酸は必要です。
では脂肪酸とはどんな物質でしょうか?
たとえばDHAやEPA、スクワランやオレイン酸などが脂肪酸の仲間です。
脂肪酸とは脂質を構成する重要な成分で、食品中の脂肪の9割が脂肪酸でできています。
肉の脂肪、牛乳の脂肪、魚の油、植物油など一見違った脂肪に見えますが、
その成分はほとんど脂肪酸です。
脂肪酸は炭素、水素、酸素が鎖状につながった物質で、体の中でだんだん短くなり、
最後は炭酸ガスと水になります。この過程でエネルギーを出します。
脂肪酸には多くの種類がありますが、大きく分けると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。
・飽和脂肪酸
主に動物性油脂に多く室温で固体化する。
バター、ショートニング、牛脂など

・不飽和脂肪酸
植物性油脂に多く室温で液体化。
単価不飽和脂肪酸(オリーブオイルなど)と
多価不飽和脂肪酸(ひまわり油、魚油など)に分けられます。

2009年9月11日金曜日

体に必要な脂肪酸|脂質

脂質を構成するパーツに脂肪酸があります。

この脂肪酸は必要だが取りすぎに注意しなくてはいけないものと、食事などから意識的に摂取しなくてはいけないものがあります。肥満の原因”“生活習慣病の引き金になる”など、よくないイメージをもたれがちのあ脂肪、脂質。しかし、脂質は体温を一定に保ったり、からだを活発に動かしたりするための効率的エネルギー源であると同時に、からだを構成する細胞膜などの材料でもあり、私たちにとってなくてはならないとても大切な成分です。脂質を構成するパーツである「脂肪酸」には、「必要ではあるけれども、摂り過ぎに注意しなければならない脂肪酸」、あるいは「食事などから意識して摂取しなければならない脂肪酸(必須脂肪酸)」などがあります。食事から意識して摂取を!常温では液体。脳、皮膚、血液などからだ全体に存在する重要な成分ですが、体内でつくり出すことができない、あるいはその量が限られているため、食事から摂取する必要があります。

脂質の役割|犬の栄養素

脂質は体を守るエネルギー源となる栄養素です。
脂質は水に溶けず、炭素、水素、酸素で構成されそれらの科学構造により、単純脂質、複合脂質、誘導脂質に分けられます。単純脂質の代表が中性脂肪です。複合志望の代表がリン脂質、糖脂質。
誘導脂質の代表が脂肪酸やステロール類です。食事中から摂取する脂質のほとんどが中性脂肪になります。

脂質の主な役割として

・効率の良いエネルギー源を提供。脂質のエネルギーは貯める事が出来る。
・脂溶性ビタミンの吸収(ADEK)
・細胞膜、血液の主要構成成分
・ホルモンの生成
・内臓保護や体温調整としての役割

2009年9月8日火曜日

たんぱく質 2|犬の栄養素

たんぱく質の主な役割は
・体のすべての組織の成長や発達に必要な主原料
・炭水化物、脂質に代わるエネルギー源
・ホルモン、酵素、免疫体、遺伝子などの形成
と重要な役割を担っています。

たんぱく質は
動物性たんぱく質(肉、魚、卵など)と植物性たんぱく質(野菜、豆類、穀類)にわけられます。
腸の短い犬にとっては動物性たんぱく質のほうが消化器官に負担が少ないと言えます。

アミノ酸も必須アミノ酸と非必須アミノ酸の2つのグループに分けることが出来ます。
必須アミノ酸は必要な量が体内で合成できないために、
必ず外部(食品)から摂取する必要があります。

犬の必須アミノ酸は10種類あります。
アルギニン、メチオニン、ヒスチジン、フェルニアラニン、イソロイシン、
スレオニン、ロイシン、トリプロファン、リジン、バリン


非必須アミノ酸は体内で合成できるのため必ずしも摂取する必要はありません。

たんぱく質は生命活動を維持する重要な要素の1つだから当然高品質なことが求められます。
この高品質なたんぱく質を測る基準としてアミノ酸スコア消化率生物価があります。
アミノ酸スコアは必須アミノ酸が適切な割合で同時に存在する割合を示したものです。
アミノ酸スコア100が最も最高な数値で卵などがあります。

消化率はたんぱく質がどのくらいアミノ酸に分解されるかを示した数値です。
この消化率が悪いと吸収も悪くなるので高品質なたんぱく質とはいえません。

生物価は体内に吸収された後、尿、便に排泄されずに体内に保持されたたんぱく質の割合を示したものです。この数値が高いほどたんぱく質として優れているといえるそうです。
種類や品質にもよるそうですが
一般的に動物性たんぱく質のほうが、植物性たんぱく質よりも
アミノ酸スコアも消化率も生物価も高いそうです。

たんぱく質とは|犬の栄養素

たんぱく質は水分の次に体に多く含まれる栄養素です。
たんぱく質の質が悪いと体の中から悪くなっていきます。
たんぱく質は体の中のすべての組織、細胞の成分であります。
たんぱく質の構造は20種類の異なるアミノ酸から形成されています。
たんぱく質の原材料であるアミノ酸は炭素、水素、酵素、窒素、硫黄を含んでいて
これらの配列や形などで異なるアミノ酸が存在しています。
2種類のアミノ酸からなるものをジペプチド、3種類のアミノ酸が結合したものをトリペプチド
それ以上のアミノ酸の種類が結合したものをポリペプチドと呼ばれています。
たんぱく質は主に
・動物、魚などの肉
・卵
・穀物や野菜
・大豆
から摂取することになるでしょう。
動物や魚の肉は高い栄養価を持ち、犬にとってポピュラーなたんぱく質源といえると思います。
最近は魚を使ったドッグフードも多いですね。

卵はビタミンC以外のすべての栄養素を含む(アミノ酸スコア100)万能たんぱく質源です。
卵白は加熱が必要と言われています。

穀類や野菜はいくつかの必須アミノ酸が足りないそうです。
穀類や野菜がたんぱく質源の場合、
必要なたんぱく質を取るために多くの量を食べなければいけないため
犬のように腸が短い肉食系の動物には適していないと言えます

大豆は大地のたんぱく質と言われるほど高品質なたんぱく質源ですが亜鉛、カルシウム、リンなどの吸収を阻害する「フィチン」という酵素を含んでいるのと同時に豊富な食物繊維で犬の短い腸には適さないと言えます。
ただし、豆腐や納豆などの加工食品では消化吸収も良いので適度に与えてもよいでしょう。

2009年9月5日土曜日

水の役割|栄養素

 水は体の7割ほどを占める生命活動に最も重要な栄養素です。
犬や人間にとって水は体重の6~7割も占めるため生命にとって不可欠な栄養素であります。
体内の水分がたった1割でも減ると生命活動に危機さえ与えることさえあります。
体内の水分は血液、リンパ液、細胞内などで循環しており体内での代謝や化学反応に重要な役割を担っています。

水の主な機能

消化、化学反応に対する溶媒
栄養と代謝物の運搬
体内の熱の分散
体温調節
消化器官の補助
体を形成する細胞や血液、リンパ液の主成分

水分は直接水を飲んだり食べ物から摂取されることがほとんどですが、炭水化物やたんぱく質を代謝するときに出来る「代謝水」と呼ばれるものが体内で少量生成されます。
犬にとっての必要水分量は人間と同様に固体や環境によりさまざまです。
ひとついえることは失った水分は必ず補充すると言うことです。
シッコやうんちの時はもちろん、下痢や嘔吐時にも体内の水分は失われます。
常に新鮮な水が飲めるような環境にしておくべきです。
外に出るときは飲み水も一緒にもって行きましょう。
犬にとって・・・生きているものにとって水とは必要不可欠な栄養素なのです。
ただし、犬にミネラルウォーターを与えすぎると尿結石を招く原因と言われています。

2009年9月2日水曜日

犬に必要な栄養素とは

犬に必要な栄養素は人間にも必要なもの。
結局、犬も人も動物だから必要な栄養素は必要量の違いはあれど同じということです
動物は生命の維持、生命の成長、生命の繁殖などさまざまな生命活動をするために食べることで必要なものを摂取し不必要なものを排泄します。動物は「食べる」ことで必要な栄養素を摂取しています。
栄養素は生命の原動力であるエネルギーも供給していますし、栄養素の質、量のバランスが犬や人間などの動物の健康維持や健康管理に重要な役割をしています。

犬や人間などの動物に必要とされる栄養素

たんぱく質
脂質
炭水化物
ビタミン
ミネラル
の計6種類とされています。
これらを総して6大栄養素と呼ばれています。
栄養素の中には体内にて作られるものもありますが
必ず摂取しないと不足するものもあります。
ですから体内では作られない外部から摂取しなくてはいけない栄養素
その役割を理解することが不可欠です。

2009年9月1日火曜日

皮膚疾患やアレルギー治療に貢献するハーブ

ハーブには自然の恵みとも言うべき素晴らしいパワーがあります。
栄養補給、体質改善、免疫力強化、炎症の緩和などがその例です。
ハーブの力を借りて皮膚疾患やアレルギーの予防や治療に役立てましょう。
イエロードッグ
オオバコ
ネトル
フラックス
ホーステイル
リコリス
レッドクローバーなど

ハーブは奥が深いです。
ハーブのことをきちんと勉強することで医者要らず?になるかもしれません。
特に動物は自然の力に影響されることのほうが大きいと思います。
皮膚疾患、アレルギーに関して言えばステロイド系の薬の投与は一時的な回復にすぎません。
回復と言うよりも痛みや炎症を一時抑えるというものです。
個々にもよると思いますが常用することで免疫機能を弱らせる可能性もあります。
皮膚疾患や、アレルギー対策に一番必要なことは食事をはじめ、生活環境からその原因を取り除くことが一番の対策です。それと同時に体質強化、免疫力強化ができればいうことありません。