2009年11月30日月曜日

ドッグフードの選び方 添加物

ドッグフードに使われる添加物には、栄養バランスを整える為の栄養添加物、品質を保持する為の添加物、
食欲や見栄えを良くする為の添加物があり、この中でも一番の問題となるのが品質を保持する為の添加物でいわゆるBHA、BHT、エトキシキンなどの号税保存料といわれているものです。

これらは酸化しないように長期保存を目的とされた酸化防止剤で、強力な発ガン生物質です。←これはネットで検索すればすぐに出てきますね。

昔の犬や猫は、残飯や味噌汁かけご飯を貰って食べていたのに、目に付くような病気などありませんでした。
ところが安く保存が利く便利なドッグフードが世に登場しそれらを食べるようになってからガンや皮膚病、アレルギー、尿路結石などの病気が増えてきました。 

これらの病気はドッグフードに添加された化学物質が原因である可能性が高いと言われています。
以前どこかの特集で、ドッグフードに添加されている保存料の検査で発がん性物質であるエトキシキンとBHAが20品目ほどのドッグフードの有名ブランドの中で、半数に近いメーカーから検出されたという記事がありました。

そしてその大半のドッグフードが『自然食品』、『オーガニック食材』で『無添加』と称したものだったそうです。

いろいろなメーカーが世論にたたかれBHA、BHT、エトキシキンに変わって天然のビタミンCやEなどを保存料に使うメーカーが増えてきましたが、こうした天然の酸化防止剤は効き目が弱く、とてもとても長期保存に耐え得るものではないとの事ですよ。 

原材料を仕入れた段階で、すでに添加物が使用されていることも目面しくありません。メーカーはそれを知ってか知らないかは知りえませんが、既に合成保存料が添加されている原材料を使うことで自社では無添加、無農薬、オーガニックといえるわけです。

当然「無添加」「合成保存料不使用」でも賞味期限のやたら長いもの、カビの生えないものははこのような可能性があると考えられます。

2009年11月23日月曜日

ドッグフード業界の戦略

安価で便利なドッグフードが市場に投入され、それらを買い求める人々が増えることでドッグフード市場はさらに加熱することになります。

有名人がCMに出たりドッグフードの粒の大きさや形に変化をつけたり着色したりすることで、飼い主にむけた戦略に変わってきました。ドッグフードのパッケージについても同じ。犬の健康よりも飼い主に良いイメージを植え付けるだけの戦略が熱を帯びてきたわけです。

ドッグフードは徐々に大型スーパーになどで売られ始め、それと同時に明るいラベルや絵や写真を使ってとにかく飼い主に目立つようなパッケージで売られるようになりました。
ドッグフード業界の戦略は功を奏し、ドッグフードの売り上げは赤ちゃん用のごはんの消費額を上回り始めるようになったそうです。

こうした戦略に飽き足らず次に考え出された戦略は専用食だそうです。
そう、犬のさまざまな病気に対応するドッグフードなどの~専用のドッグフードです。

この戦略によって、「犬に必要な栄養を理解するのは一般人には難しい」、という認識を植えつけることに成功したドッグフード業界。犬の栄養について、飼い主自身の常識や判断で今まで問題なかったものをドッグフード業界の戦略により人々は獣医のアドバイスを受け入れるようになります。この戦略によりドッグフードの売り場は動物病院にまで広がりました。獣医師が推薦するドッグフードとかありましたよね。
獣医師の多くが、ドッグフードメーカーが獣医大のために出版した栄養学テキストを使用して学んでいます。このテキストには「超加工された穀類ベースのドッグフードはペットの必要栄養素に見合うよう科学的に成分構成されている」と書かれているそうです。

犬の健康よりも飼い主の心をつかんだドッグフード業界がとった次の戦略は「プレミアム」や「スーパープレミアム」と名付けた通常よりもワンランク上のイメージを持たせたドッグフードです。
これらのドッグフードは今までのドッグフードよりも栄養価が高いとされ、子犬用、メインテナンス用、パフォーマンス用、シニア犬用など犬のライフステージごとに異なる成分構成で販売されています。

この「プレミアム」、「スーパープレミアム」と名付けた通常よりもワンランク上のイメージを持たせたドッグフードですが、実際は穀物が多く使われており、高炭水化物、低たんぱく質という古いスタイルのままの成分構成だったそうですが現在のプレミアムフードも少数を除きその傾向はほとんど変わらないといえます。


次に問題になったのは合成保存料です。そのころ発がん性物質を含んだ合成保存料をふんだんに使ってきたドッグフード業界は世論から非難を浴びこの危険な合成保存料の使用を禁止し始めることになります。
これらの代わりとして用いられているのがビタミンC、ビタミンEです。ビタミンC、ビタミンEを脂肪保存料としたものが現在主流ですね。

ペットフードメーカーの多くが無農薬で栽培された食品やそれらの餌を食べた動物を使ったオーガニックフードや鹿肉、魚や羊肉などの新しい肉原材料を使用したドッグフードを売っています。
しかし、そのほとんどが未だに原材料を超加工し、成分のほとんどが穀類、穀類増量剤、穀類繊維、穀類副産物を使用しているのが現実だそうです。
成分表を見ると犬の体に必要なたんぱく質量が20%に満たないものも多いと思います。
ドッグフードが世に生まれて現在までいろんなドッグフードが販売されてきましたが穀類が主流の低いたんぱく質、高炭水化物のドッグフードが現在も主流です。

私たち飼い主は知識を増やし、ドッグフードのたんぱく質や原材料の品質、穀類の含有量などについてきちんと関心を持たなくてはいけません。

低価格で消費者をひきつけることを最大の目的とした今日の市販のドッグフードのほとんどは、
「犬の健康を守り維持する」というドッグフードの重要な目的を失っているといえます。

2009年11月19日木曜日

ドッグフードの歴史

1960年代にはドッグフードメーカーは穀類の外皮、荷粉、人間用として不適切な肉などをドッグフードに利用し、「廃棄物利用」がドッグフードの価値を高めるという風潮があった。
新鮮肉や野菜の方が原材料として優れていると言われていたが、ペットフードメーカーは工場廃棄物など安価なものを与えても犬は健康でいられると主張していた。

ドッグフードの歴史はまだ浅い。
ドライドッグフードは第二次世界大戦後に世に送り出されたそうだ。
一般的に市販ドッグフードの大半は、犬の健康よりも在庫期間と安さを追及した「人間の食物」を超加工したものだった。

ドッグフードの歴史はまだ浅い。ドッグフードは第二次世界大戦後に世に送り出されたそうだ。
ドッグフードが市販される前は、当然ながら犬はその生活環境の中で食べれるものを探し食べていた。
例えば農場の犬であればごみ漁りで見つけた生肉の切れ端、生乳、卵などを食べ、
都会に住む犬であれば飼い主のテーブルの残りくず、また肉屋からの安い肉端や生廃肉を食べるというような感じだ。海外のほうでは今でもこのようにドッグフードに頼っていないところも多いらしい。

ではドッグフードの歴史を振り返ってみよう。
ドッグフードの始まりはパン屋の店主が飼い犬にあまりもののクッキーをあげたところから始まる。

それから1860年にオハイオ州で、最初の加工ドッグフードが販売される。
そのドッグフードとは小麦、ビートルート、野菜、牛肉の血で出来たビスケットだった。

多数の企業がこの新しい市場にすばやく着目し、このころに数々の焼きドッグフードが市場に出回り始めることになります。

1930年代の大恐慌の頃、人々の経済はきつくなり飼い主たちはドッグフードをできるだけ安く済ませようとスル傾向が生まれてきた。
その結果、生肉の量を減らし安価な穀類を増やしたドッグフードが登場し当時の人々に人気になりました。

第二次世界大戦後には、ドライ加工したドッグフードの売り上げが伸び始めます。
この頃から、製粉業者や穀類販売業者は副産物の売り込み先としてペットフード業界をターゲットにし始めました。また、屠殺場も人間用に不適切で使用不可能な肉副産物をドッグフードメーカーに売り始めたました。

初期の袋入りドッグフードの第一のセールスポイントとは、『便利さ』。
乾燥したドッグフードを餌入れに入れるだけ、という簡単さと時間の節約が魅力だった。
第二のセールスポイントは、とある販売促進キャンペーンから始まる。

そのころドッグフードメーカーは製品の袋に、人の食べ物でさえ完全栄養食のない時代に他の食べ物やサプリメントを必要としない「完全食」ラベルをドッグフードの袋に貼り始めます。さらにドッグフードを売りたいが為にドッグフードメーカーは人々に向かって「テーブルの残りくずは犬の健康にとって良くない」と嘘の警告まで始めました。

ペットフード研究所(ペットフード製造業者の連合)は1964年に行ったキャンペーンで、テーブルの残りくずの危険さと加工ドッグフードを与える重要さを人々に告知した。
このキャンペーンは1000に上る新聞や雑誌、ラジオ局を通して行われました。

まさに業界ぐるみの詐欺的行為をしてきたわけです。
この詐欺的行為に各メディアも加担し人々はだまされ続けてきたわけです。

2009年11月13日金曜日

ドッグフードの種類と特徴

ドッグフードは種類として主にドライ、セミモイスト、ソフトドライ、ウェットフードの
4種類があげられます。

ドライドッグフード

●原料を粉砕・配合しエクストルーダーで加熱・加圧。
発泡・成型した後に乾燥・冷却して製品化されたもの。
エクストルーダーでの加熱温度は一般的に115~160℃程度。
水分は10%程度以下。
今、主流のドッグフードはこれですね。

ドライフードのほとんどは主たる原材料としてトウモロコシ、小麦(小麦粉を含む)、大豆(脱脂大豆を含む)、米類等の穀類と肉粉や魚粉並びに肉・魚等の動物性原料を主成分とし、嗜好性を良くするために製造後に嗜好性物質や油脂を添加。また栄養バランスを整えるためにビタミン、ミネラル、アミノ酸といった栄養添加物や他の添加物等がコーティングされていることがほとんど。
一般的なドライフードの水分含有量が12%以下に保たれているのはカビが生えやすくなると言われるため。

セミモイストフード

●ドライフード同様に製造にはエクストルーダーを使用。
違うのは発泡させず成型し、乾燥させずに冷却するところ。
脱酸素剤を使用することが多い。水分は25~35%程度。
一般的に品質保持として砂糖や防カビ剤等の添加物、水分保持のために湿潤調整剤を使用。
この手が一番危ないかも。それはカビが付かないから。

ソフトドライフード(ジャーキーなど)

エクストルーダーで製造。
ドライフードと同じように発泡成型し、乾燥させないで冷却されたもの。脱酸素剤を使用することが多い。水分は25~35%程度。
一般的に品質保持として酸や防カビ剤等の添加物、水分保持のために湿潤調整剤を使用。

セミモイストおよびソフトドライフードは水分を25~35%程度に保つ湿潤目的として糖質やプロピレングリコール、グリセロール等の糖アルコール等が使用されています。

ウェットフード

■畜肉を主原料とし、他の原料も混合して缶等に充填し、巻締め後レトルトで殺菌されたもの。水分は75%程度。ウェットフードは密封容器で殺菌されるためまともなら、保存料のような添加物は使用されていないことが普通。
品質保持の為に殺菌工程を経て、密封容器に充填。密封容器として缶詰、アルミトレーやレトルトパウチ等を使用。

まあなにかしろ添加物が使われていると思うのが妥当

2009年11月10日火曜日

犬に与えるフードの種類と選び方

犬に与えるフードは主に熱加工品であるドッグフードといわれるドライフードやウェットフードを主体としたもが現在主流ですね。どのドッグフードメーカーも完全栄養食をうたっているのでそれだけを与え続けている人も少なくありません。
ドライフードなどのドッグフードの一番の利点は保存が利くことでしょう。
封を開けたままほったらかしにしていてもカビ一つ付かないし封をきらなかったら1年以上は大丈夫です。
デメリットは内容物が今ひとつハッキリしないことですね。

もう一つはまだまだ少数派ですが手作り食があります。
手作り食の場合、原材料がハッキリしていることや新鮮なものを与えることが出来るという利点があります。
また手作り派の中には生肉、生魚など新鮮なものを生で与える人も増えてきています。
ただし手作りの欠点として作り置きが難しいということがあげられます。

犬や人間などの体に必要な栄養素の中にはビタミンや酵素など熱処理をすることでその成分が破壊され有効活用が出来なくなってしまうものも存在します。生の肉や骨や野菜などを与えることによりそれらの栄養素は自然に吸収されやすい形で体内に入ります。また生の肉に含まれるプロバイオティクス(熱で破壊)には腸の調子を整えたり犬が本来持っている自然治癒能力を高める働きがあるといわれています。

本来なら生食中心のフードを与えることがベストなのでしょうが便利さでは熱加工品であるドライフードです。ライフステージや調子をみながらそれぞれの固体にあったフードを与えることが大事です。

犬に必要な1日のエネルギー量の続き

愛犬の1日に必要なエネルギー量といいましたけれどやはり個人差というか個体差がかなりありますよね。
それは年齢であったり、活動範囲であったりさまざまですが、ただ数字にとらわれるのは良くないと思います。愛犬に必要なエネルギー量はあくまでも目安。同じ犬種で同じ年齢、性別でも似た数値にはなっても全く同じエネルギー量が必要ということはありません。人間でもそうだけどそれぞれにあったエネルギー量があるはずです。それは飼い主さんが一番良く知っている、もしくは確認できるのではないでしょうか?

細かいカロリー計算も必要かもしれないけれど目に見える体格はもちろんのこと筋肉のつき方、毛艶、調子の良し悪しなどなどそのときの状況によって必要なエネルギー源やエネルギー量は変わってきます。
科学的に徹底管理することもいいけれどケースバイケースで与える量や質を換えることがいいと思います。
それに普通の人が科学的にすべての食物のカロリーを計算することはかなりめんどくさい。
それがめんどくさいからカロリー表示のある加工品のドッグフードを与えるわけです。
でもこの加工品であるドッグフード、カロリーは満たしているのかも知れないけれど質に疑問符が付きまといます。質の悪いドッグフードに当たると最悪、人間でいえばカロリーは満たしているが質の悪いスナック菓子などを食べているのと同じようなものですからね。

そうならないためにもドッグフードでも手作りフードでも数字にとらわれず愛犬の全体の様子を観察しながら与えることが大事です。

2009年11月5日木曜日

犬の1日あたりの必要エネルギー量の計算方法

前回の

『犬は個体差が大きいため体表面積を利用して1日に必要なエネルギー量を計算する方法が一般的だそうです。

一般的なエネルギーを測る単位として
●基礎エネルギー要求量(BER)
脳の活動や呼吸など最低限の生命維持に必要なエネルギー量のこと

●安静時エネルギー要求量(RER)
基礎エネルギー量に食べ物の消化、吸収、代謝に必要なエネルギー量が加わったもの

●維持エネルギー要求量(MER)
立ち上がる、座る、横になる、排泄をするなど自然な活動に必要なエネルギー量のこと

●1日あたりのエネルギー要求量(DER)
各個体の活動に応じた1日あたりの必要なエネルギー消費量』


これらをもとに愛犬の1日に必要なエネルギー量を計算します。

犬の場合1日に必要なエネルギー量は
『RER(安静時エネルギー要求量)×活動係数』で計算します。
RER(安静時エネルギー要求量)は『70×(体重kg)の0.75乗』で計算するそうです
体重の0.75乗は0.75=75/100=3/4=3(1/2)(1/2) だから
『体重×体重×体重÷√÷√』で表すことが出来ます。

また単純に体重を元に計算する方法ですと『70+30×体重』という簡単な方法もあります。

活動係数とはライフステージ、ライフスタイル、種別、運動量、健康状態など固体を取り巻くさまざまな環境を元に導き出される。その活動状況により変化するものである。

健康で去勢、避妊している成犬 1.6
健康で去勢、避妊をしていない成犬 1.8
肥満1,4
減量中1.0
病気時1.0

それぞれの状況に応じた活動係数の数字をRER(安静時エネルギー要求量)にかけていきます。