2009年12月17日木曜日

ドッグフード選びで気をつけておきたいこと

エネルギー表示はありますか?フードを与える目安がないといくら与えていいのやら・・・。

賞味期限はどうですか?やたら長くないですか?

同じ原材料が名前を変えて複数記載されていませんか?
動物性たんぱく質の原材料を上位表示させたいために同じ原材料の名前を変え、何種類も分割することで表示順位を下げて記載されているものもあります。

例えばコーングルテンミールとコーンは同じだし、小麦粉と粗挽き全粒小麦も同じ原材料です。
上記のように本当は同じ原材料なのに分けて記載することで動物性たんぱく質を上位表示しているものもあります。

そのほかにも仮に酸化防止剤が入っていても空気に触れた時点から酸化が始まります。同時に栄養も風味も失われてしまいます。出来るだけ小分けにしたもので開封後は早く使い切ることが先決です。

特に、輸入者のフードの中にはリパックされているものも多いので予想以上に酸化が早い場合もあります。

愛犬に一番合ったフード選びというものは難しいものです。
できるだけ消化吸収の優れたものを選びたいものです。

2009年12月16日水曜日

あなたのドッグフードにも含まれている可能性がある合成添加物

ドッグフードの品質、食いつきなどを長期保持するためにはある程度の合成添加物も必要になります。
その中でも気をつけたい合成添加物を少しだけあげておきます。

酸化防止剤
・BHA ラットによる試験で発がん性があるという報告がある合成添加物。

・BHT 腎臓、肝臓の機能障害を引き起こす。
     代謝ストレス、胎児の異常、血清コレステロールの増加を引き起こす可能性のある合成添加物。

・エトキシン ゴムの安定剤、除草剤として開発されアメリカでは殺虫剤、除草剤、防カビ剤として使用。
       肝臓ガン、胃潰瘍、膀胱ガンを引き起こす可能性がある合成添加物。


発色剤 

・亜硝酸ナトリウム 血管を拡張させる。
          血中のヘモグロビンの鉄を酸化させる。
          血中の酸素運搬機能が低下する。
          発がん性やアレルギーも引き起こす最悪な合成添加物。

保湿剤

・プロピレングリコール 染色体や細胞に突然変異を起こさせる危険性のある合成添加物。

着色剤

・食用赤色3、104~106号
・食用青色4、5号     共に発がん性物質が含まれる合成添加物。

そのほか

・セレン化合物 ふけ防止シャンプーに使用されている。
        人の場合セレンは微量必須元素であり、摂取量が不足しても過剰でも人体に障害が生じる。
        中毒症状を引き起こし、神経系の障害、食欲不振、嘔吐などを引き起こし呼吸困難などに陥        ると死ぬこともある。


犬に食べさせてはいけないものとしてチョコレートや玉ねぎなどが一般的には知られているがこれらは食べ過ぎると障害が起こる可能性が出てくるものであるし、目に見えるものである。

しかしながら合成添加物は目に見えないものであり仮に製造元が隠していれば永遠と分からないものである。
そして知らず知らずのうちに蓄積されていきます。そしていつのまにか重い病にかかってしまうことも。

何を信じるか?は個人の自由ですけれども健康の源である「食」は一番気を使いたいところです。


       

2009年12月15日火曜日

ドッグフードのAAFCO基準とは

総合栄養食とされているドッグフードの位置づけとしてAAFCOが基準となっています。

AAFCOとは米国飼料検査官協会のことで、ペットフードの栄養基準、原材料、ラベル表示などに関するガイドラインを作っています。日本のペットフード公正取引協議会の規約でも、総合栄養食の栄養基準として、AAFCOの栄養基準を採用しています。

但し、AAFCOは個々メーカーの製品に対して認定や承認をする機関ではありません。
ですからドッグフードのパッケージにAAFCOの栄養基準を満たしていることを表示したい場合は
「AAFCO認定」、
「AAFCO承認」、
「AAFCO合格」というような表現は使ってはいけないそうです。

適切な表示例としては『AAFCOの給与基準をクリア』『適合』だそうです。

要は、AAFCOという機関はただ基準を定めているだけの機関のようです。
その理由として 認定や認証などのドッグフ-ドの合否判定を行うことはありません。
つまり、ドッグフードメーカーが自分の判断で「適合」と表示しているにすぎません。

AAFCOとは米国飼料検査官協会のことで、アメリカの機関が定めた基準であり、
『ドッグフードが一定の栄養価を満たしているか』などを判断するものなので、
国産品にAAFCOの基準が適応されることはありまん。

日本にはペットフード公正取引協議会と言うものがあります。
ペットフード公正取引協議会の認証品ならば、AAFCOの栄養基準に準じるものとされているのです。
AAFCOの基準を満たしているだけで、AAFCOで審査されたわけではありません。 

ほとんどのドッグフードメーカーがAAFCOが推奨している栄養基準の数値を指標としていますね。
しかし、あるフードの調査ではAAFCO給与基準を本当にクリアしているメーカーは、
わずか数社だけだったそうです。

AAFCOの給与基準を満たしている、と表示してあっても、実際は数字合わせをしているだけのドッグフードも多数存在し、当然これらのフードは勝手にAAFCOの給与基準を満たしているといっているだけです。

ペットフード公正取引協議会というのは各ペットフード会社が立ち上げた業界団体です。
もちろんペットフード公正取引協議会に加入しているメーカーが、基準に違反した場合は罰則がありますが、加入していなければ守る義務がないし、公的機関ではないので必然的に甘くなります。
その結果、ドッグフードに関する規制は甘いものになってきます。

確かにアメリカはペット先進国ですが、原材料は肉骨粉がほとんどなのです。
この肉骨粉はレンダリングによる副産物であり、そして何よりアメリカは「ペットフードは家畜飼料である」と言う考え方であり、肉骨粉の使用や危険な添加物の使用を容認しています。

ペットの栄養学はここ数年で急速に進歩しています。しかし人間が作った加工食品を食べ続けるだけで健康で長生きできるというのは少々言いすぎだと思います。だって人間の栄養学すら数年経つと全く変わってきているのだから・・・。ましてや犬に関する栄養学が人間以上なんてことはありえません。

「総合栄養食とは、その主食と水さえあれば健康を害する事なく過ごせる」ものと謳っていますが、人間の食べ物ですらそんな完璧なものはないのに、遅れている犬の栄養学がそんな完璧なものを作りだせるのか、それを食べて続けているだけで健康でいられるのか疑問に思います。

AAFCOの栄養基準は日本の特に室内犬には少々高めだそうです。
これは一説には、飼い主が手作りしようと思っても、栄養バランスなど簡単に真似できないように、ややこしくし諦めさせようという意図が見え隠れするとも言われています。

また、広大な土地で運動量の多いアメリカなどの犬に比べ、日本の、しかも室内犬となるとAAFCOの基準では栄養過多になりがち。

ペットフードが牛や豚などの経済動物の餌と根本的に違う点は「健康で長生きすることが出来る」ことを目的とする点にあると思います。経済動物の餌の目的は早く太らせるとか乳をたくさん取るとかの効率よい「生産」であって「長生きする」ことではありません。

2009年12月10日木曜日

ドッグフードの原材料を考える3 

ミネラルのバランスも肝心です。
特にカルシウムについても、適正範囲内かどうかを確認しましょう。
カルシウム過多は骨の変形などの成長障害を引き起こすので、成長期の犬の場合は重要です。

またリンの過剰摂取は体内のカルシウム吸収を阻害します。
鶏のササミにはリン分が多く含まれているのでチキンメインの犬には注意が必要です。

塩分(ナトリウム)は通常の場合、良い原材料を使っていればそれらの材料から取れる分で十分足りるのでわざわざ添加する必要はないミネラルです。。

大豆を原材料に使用している製品もたくさんあります。
質の良い大豆は良質な植物性タンパク源となるので、消化吸収のよい適切な処理がされていれば問題はありませんが、大豆の搾りカス(大豆油を絞った残りでおからとは別のもの)が安価な原料として使われている場合でがありこの粗悪で安価な大豆の絞りカスは栄養が乏しく繊維質が多いため、ガスの発生の原因となり鼓腸症や胃捻転になる可能性もあります。

またこのような消化吸収の悪い原材料でアレルゲンになりやすい子も多いようです。

本来肉食である犬は、消化管が短く穀類などの消化は苦手な動物です。
肉は消化しやすいような消化器官ですが、植物性のもの、繊維質の多いもの、他の消化しにくいものが入っていると、蛋白質をアミノ酸に完全に分解できず、蛋白質の形のまま腸管から血液内に入ることになり、そのときに免疫細胞が異種抗原と勘違いして攻撃を始め、そして、同じものがまた入ってきた時に反応を起こし、アレルギー症状となるわけです。

もちろん個々によって、ダメージに強い子もいますし、免疫系の反応も個体差によって違いますから、全部が全部アレルギー反応を起こすとは限りません。

2009年12月9日水曜日

ドッグフードの原材料表示2 穀物類の表示

一般的に原材料表示で「ミール」と書かれていたら副産物を含む肉粉や肉骨粉が使われていることが多い。
副産物を含んでいる可能性があるの注意が必要です。

あとトウモロコシグルテン、トウモロコシ粉 、グルテンミール、コーングルテン、大豆ミール、ライスグルテンミール、ピーナッツの殻などは栄養素をほとんど含まない粗悪な穀物や増量剤です。 
また、「~ぬか (Bran)、~粉 (Flour)、~グルテン (Gluten Meal)、~殻 (Hull)」で終わるような炭水化物源も増量材です。


穀物が使われていないドライドッグフードはほとんどありません。
だからこの穀物についてもタンパク質同様、良質なものを使用していることが条件です。

とうもろこしは、米や小麦に比べ安価。低価格のフードで多く使われる傾向にある。
全粒とうもろこしと表記されているもののほうが安全だと言われています。

2009年12月8日火曜日

ドッグフード 原材料の表示順にも目を向けてみましょう

原材料の表示順にも目を向けてみましょう。

犬は肉食です。ですから良質な動物性蛋白質を多く含んでいる事が望ましいのです。 
とうもろこしや大豆などの植物性蛋白質よりも、肉や魚などの動物性蛋白質の方が良く、蛋白質の量よりむしろ、蛋白質の質を考えた方が良いのです。
ですから上位に動物性たんぱく質のものが記載されているほうがいいです。

一般的なドッグフードのタンパク質源には肉や魚、植物性としてとうもろこしや大豆などが使用されていますが、植物性の蛋白質ならば「大豆ミール」などの言葉に要注意です。
また、炭水化物は多くなりすぎないほうがベター。

しかし同じ原材料をいくつにも分けて記載することで動物性たんぱく質のものが上位記載させているものもあります。例えばトウモロコシグルテン、トウモロコシ粉 、コーングルテンとようにこれらは同じ材料です。しかし原材料表示では別々で記載されていることがほとんどです。 
このように同じ材料をいくつにも分けて記載する事で、実際以上に肉を多く見せかけたり、穀物原料を少なく見せかけたりしているのが現状でしょう。 
これは、タンパク質源をトップに持ってくるための策略ですので、騙されないようにしましょう。

ほとんどのドッグフードでは原材料の劣悪さを誤魔化す為にビタミン・ミネラル類を多量に添加している場合が多く 、このようなフードというのはそれなりの原材料しか使っていない可能性が高い。

その他に、栄養添加が目的であるセレン化合物があります。微量の無機物ですが過剰な摂取は神経質・食欲不振・嘔吐・呼吸困難などを引き起こす事もあるそうです。
日本では認められていない危険な添加物ですがアメリカなどでは飼料添加物として認められているのです。

2009年12月7日月曜日

ドッグフードの原材料を知ってますか?

ドッグフードの原材料にナニを使っているか知っていますか?
以前のペットフード公正取引協議会では原材料を多い順に合計80%まで表示すればよく残りの20%に何が含まれているのかが不明でしたが、今年から100%表示になりました。しかし完全な施行は来年度からのようです。あと今回のペットフードの改正で~に利くドッグフードとか専用のドッグフードとかの表示もダメになったようです。その有効性が検証できていれば良いのでしょうがまずほとんどのメーカーは難しいと思われます。

また原材料を100%開示義務があるとはいえ偽装があるのが今の世の中。
すべての表示を鵜呑みにするのは危険かもしれません。
とはいえ、消費者は原材料表示を信じるしかないのですが・・・。
例えば原材料表記に「〇〇副産物」とか「肉骨粉」などの表示、例えばチキンミールとかラムミール・家禽ミール、鶏肉粉・牛肉粉などの表記があるものはレンダリングによって得られた原料を使っている可能性もあるようです。レンダリングというのは、4Dミート(人間が食べることが出来ない肉)の他に、安楽死された犬・猫や路上轢死動物、レストランの廃油やスーパーの廃棄食材などを大きな容器に入れて、高温で一斉にミンチにかけられたものです。 

レンダリング時には大量の消毒液や病気の菌を殺すための薬剤を一緒に入れ、毛も骨も蹄も、全部一緒に粉砕されミンチにかけた物がドッグフードに入れられているそうです。たまにありませんか?ドッグフードに毛が混じったもの、なにやら明るい色をしたプラスチックのようなかけらが入っていたりと・・・。
私は何度かあります。もちろん違うメーカーでです。どれもこれもチョーとは言いませんがある程度有名なドッグフード会社です。ドッグフードの製造は一部の会社を除き、ほぼ『委託』なので工場の衛生管理、原材料を100%把握していないのが現実だと思います。

レンダリングされる原料は、レンダリング処理をされるまでしばらく放置されています。これは大きな釜で一気にするために材料が集まるまで待っているからだそうです。このためにそれらが腐敗し多くの場合、サルモネラ菌や大腸菌といった細菌に汚染されていて、これらの細菌は高温処理で殺菌されたとしても、細菌が出すエンドトキシンという毒素や化学物質までは分解できないのです。  

仮に病死した動物を使用した場合、その動物が病死するまでに、多量の抗生物質などが投与されているかもしれません。もし安楽死させられた動物であればベントパルビタールという安楽死に使う薬剤が残留している。
BSE(狂牛病)にかかった牛の肉なども使われている可能性もあります。 

現在は不明ですが日本にもレンダリング工場は四国などに存在していました。


脂肪には、動物性、植物性、魚の油分があります。
「総合栄養食」?であるためには、ドッグフードには必ず脂肪が入っています。
動物性脂肪は酸化しやすいのでその酸化を防ぐために、植物性脂肪以上に酸化防止剤や保存料が必要になりますよね。しかしながらドッグフードを製造する段階からすでに酸化は始まっているといわれています。
最近では天然のビタミンCやE、ローズマリー抽出液で保存と明記されていますが、みなさんもご存知のようにビタミンなどは非常にもろく破壊されやすいものです。
天然、自然の保存料とよく使われていますがどこまで品質を保持できるか疑問に思いませんか? 

また酸化臭や味を誤魔化す為に塩や香料を添加することになる訳です。
長期保存できるタイプものであれば、添加物や保存料は必ず入っているといっても過言ではありません。
明記してあれば良心的な方であり、書いていないのは100%開示でない限り、入っていないということではなく公表したくない、もしくは出来ないだけです。

レンダリング処理する際に浮いてきた脂肪や脂が、ほとんどのペットフードに含まれる動物性脂肪のもとになっていると言われています。

またビートパルプという表記もよく使われています。ビートパルプは甜菜(砂糖大根)の絞りかす(線維質)の事で、これ自体は線維質源として、悪いものではないのですが、繊維質(搾りかす)が多いので安価にフードの量が増やせる為、粗悪なフードには大抵使用しているとされています。

プレミアムフードといわれるものの中にもこのビートパルプが使用されているものが多々あります。
また、飼主が処理しやすいように便を硬くするという効果もあります。

ビートパルプを圧力を加えて絞ったものならまだしもペットフードに入れられるビートパルプは科学薬品を加えて取り出している可能性もあり、当然のことながら薬品が残留・・・なんてこともあります。

原材料のトップに来るものは「鶏肉」「牛肉」など普通の食材名であること。
そして、「ビーフエキス」「チキンミール」などの謎の言葉には要注意です。
原材料のトップに肉類がある場合、肉粉であるか肉であるかで、実際の肉の使用量が大きく違ってきますので気をつけましょう。