2009年12月10日木曜日

ドッグフードの原材料を考える3 

ミネラルのバランスも肝心です。
特にカルシウムについても、適正範囲内かどうかを確認しましょう。
カルシウム過多は骨の変形などの成長障害を引き起こすので、成長期の犬の場合は重要です。

またリンの過剰摂取は体内のカルシウム吸収を阻害します。
鶏のササミにはリン分が多く含まれているのでチキンメインの犬には注意が必要です。

塩分(ナトリウム)は通常の場合、良い原材料を使っていればそれらの材料から取れる分で十分足りるのでわざわざ添加する必要はないミネラルです。。

大豆を原材料に使用している製品もたくさんあります。
質の良い大豆は良質な植物性タンパク源となるので、消化吸収のよい適切な処理がされていれば問題はありませんが、大豆の搾りカス(大豆油を絞った残りでおからとは別のもの)が安価な原料として使われている場合でがありこの粗悪で安価な大豆の絞りカスは栄養が乏しく繊維質が多いため、ガスの発生の原因となり鼓腸症や胃捻転になる可能性もあります。

またこのような消化吸収の悪い原材料でアレルゲンになりやすい子も多いようです。

本来肉食である犬は、消化管が短く穀類などの消化は苦手な動物です。
肉は消化しやすいような消化器官ですが、植物性のもの、繊維質の多いもの、他の消化しにくいものが入っていると、蛋白質をアミノ酸に完全に分解できず、蛋白質の形のまま腸管から血液内に入ることになり、そのときに免疫細胞が異種抗原と勘違いして攻撃を始め、そして、同じものがまた入ってきた時に反応を起こし、アレルギー症状となるわけです。

もちろん個々によって、ダメージに強い子もいますし、免疫系の反応も個体差によって違いますから、全部が全部アレルギー反応を起こすとは限りません。

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