2009年10月20日火曜日

犬は雑食動物なのか

犬は雑食動物なのか・・・
長い歴史の中で人間と暮らす間にある程度は適応しているかもしれませんが応えはノーです。

犬は何でも食べ、雑食性の動物と思われがちです。しかし犬は雑食動物ではありません。
人間とともに生きてきた犬は人間の残飯を食べることに慣らされてきただけなのです。
そのため犬は植物や穀物をベースにした食事をすることはできても、早期に栄養バランスを崩してしまうことがあるといわれます。

犬本来の食事は肉食性です。応えはノーです。むろん肉も必要ですが、
もっと重要なのは・・・草食動物の胃や腸などの消化気管を食べることなのです。

狼や犬など野生の肉食動物は、獲物を捕獲した後、まず胃から食べ始めました。
草食動物の胃や腸などの消化気管には、
ビタミン、ミネラル、酵素など、自然の恵みともいえる犬たちには欠かせない栄養があるのです。

草食動物などの反すう動物は4つの胃(別名「トライプ」)を持っています。
反すう動物は4つの胃(別名「トライプ」)とは聞きなれない言葉ですが、牛の第一胃はミノですし、
牛の第二胃はハチノス、牛の第三胃はセンマイ、第四胃はアカセンやギアラと呼ばれます。
牛の胃は以上の四つですが、生物学的にいう胃はこの第四胃だけです

食物を消化する過程では、動物が食べた食物(草、干し草など)は噛まずに飲み込まれ、
第一胃と第二胃に送られます。
草や干し草などは、胃の中の微生物によって分解され、さらに、食物は口に戻ったり胃に戻ったりしながら噛み砕かれ、唾液と混ぜ合わせられます。
その食物は再び飲み込まれ、第二胃、第三胃を通って
第四胃に送られ胃液、消化酵素によってさらに消化されます。

その食物が消化された第4胃を内容物ごと刻んだものがグリーントライプというらしいです。
このグリーントライプには反すうの過程で作られる消化液や消化酵素、さらに驚くべきことにプロバイオティクス(乳酸菌)が含まれています。
これらは犬の消化を助け、効果的に栄養を吸収するのに役立ちます。
またグリーントライプには、アミノ酸が含まれ、犬の筋肉増強に大切な役割を果たします。
そのかわり臭いは強烈。

反すう動物は4つの胃を胃内残留物とともに食べることで犬は善玉腸内細菌を得ると同時に、体の免疫機能は活性化されるといわれています。

これが市販のフードになると衛生的に高温で殺菌処理されて生産されればされるほどフードに含まれるバクテリアの数は減り、結果として犬のお腹には必要な腸内細菌を得ることができなくなり慢性的な腸内細菌不足に陥ります。そして犬が下痢を起こした際、市販のフードだけを与えられていると回復が遅くまた下痢が再発しやすい理由はここにあると言われています。

グリーントライプは犬にとって消化が良く、必要な栄養素が豊富に含まれ、栄養吸収も良い。
グリーントライプこそが、犬にとって究極のごはんといえるかもしれません。

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