2009年12月17日木曜日

ドッグフード選びで気をつけておきたいこと

エネルギー表示はありますか?フードを与える目安がないといくら与えていいのやら・・・。

賞味期限はどうですか?やたら長くないですか?

同じ原材料が名前を変えて複数記載されていませんか?
動物性たんぱく質の原材料を上位表示させたいために同じ原材料の名前を変え、何種類も分割することで表示順位を下げて記載されているものもあります。

例えばコーングルテンミールとコーンは同じだし、小麦粉と粗挽き全粒小麦も同じ原材料です。
上記のように本当は同じ原材料なのに分けて記載することで動物性たんぱく質を上位表示しているものもあります。

そのほかにも仮に酸化防止剤が入っていても空気に触れた時点から酸化が始まります。同時に栄養も風味も失われてしまいます。出来るだけ小分けにしたもので開封後は早く使い切ることが先決です。

特に、輸入者のフードの中にはリパックされているものも多いので予想以上に酸化が早い場合もあります。

愛犬に一番合ったフード選びというものは難しいものです。
できるだけ消化吸収の優れたものを選びたいものです。

2009年12月16日水曜日

あなたのドッグフードにも含まれている可能性がある合成添加物

ドッグフードの品質、食いつきなどを長期保持するためにはある程度の合成添加物も必要になります。
その中でも気をつけたい合成添加物を少しだけあげておきます。

酸化防止剤
・BHA ラットによる試験で発がん性があるという報告がある合成添加物。

・BHT 腎臓、肝臓の機能障害を引き起こす。
     代謝ストレス、胎児の異常、血清コレステロールの増加を引き起こす可能性のある合成添加物。

・エトキシン ゴムの安定剤、除草剤として開発されアメリカでは殺虫剤、除草剤、防カビ剤として使用。
       肝臓ガン、胃潰瘍、膀胱ガンを引き起こす可能性がある合成添加物。


発色剤 

・亜硝酸ナトリウム 血管を拡張させる。
          血中のヘモグロビンの鉄を酸化させる。
          血中の酸素運搬機能が低下する。
          発がん性やアレルギーも引き起こす最悪な合成添加物。

保湿剤

・プロピレングリコール 染色体や細胞に突然変異を起こさせる危険性のある合成添加物。

着色剤

・食用赤色3、104~106号
・食用青色4、5号     共に発がん性物質が含まれる合成添加物。

そのほか

・セレン化合物 ふけ防止シャンプーに使用されている。
        人の場合セレンは微量必須元素であり、摂取量が不足しても過剰でも人体に障害が生じる。
        中毒症状を引き起こし、神経系の障害、食欲不振、嘔吐などを引き起こし呼吸困難などに陥        ると死ぬこともある。


犬に食べさせてはいけないものとしてチョコレートや玉ねぎなどが一般的には知られているがこれらは食べ過ぎると障害が起こる可能性が出てくるものであるし、目に見えるものである。

しかしながら合成添加物は目に見えないものであり仮に製造元が隠していれば永遠と分からないものである。
そして知らず知らずのうちに蓄積されていきます。そしていつのまにか重い病にかかってしまうことも。

何を信じるか?は個人の自由ですけれども健康の源である「食」は一番気を使いたいところです。


       

2009年12月15日火曜日

ドッグフードのAAFCO基準とは

総合栄養食とされているドッグフードの位置づけとしてAAFCOが基準となっています。

AAFCOとは米国飼料検査官協会のことで、ペットフードの栄養基準、原材料、ラベル表示などに関するガイドラインを作っています。日本のペットフード公正取引協議会の規約でも、総合栄養食の栄養基準として、AAFCOの栄養基準を採用しています。

但し、AAFCOは個々メーカーの製品に対して認定や承認をする機関ではありません。
ですからドッグフードのパッケージにAAFCOの栄養基準を満たしていることを表示したい場合は
「AAFCO認定」、
「AAFCO承認」、
「AAFCO合格」というような表現は使ってはいけないそうです。

適切な表示例としては『AAFCOの給与基準をクリア』『適合』だそうです。

要は、AAFCOという機関はただ基準を定めているだけの機関のようです。
その理由として 認定や認証などのドッグフ-ドの合否判定を行うことはありません。
つまり、ドッグフードメーカーが自分の判断で「適合」と表示しているにすぎません。

AAFCOとは米国飼料検査官協会のことで、アメリカの機関が定めた基準であり、
『ドッグフードが一定の栄養価を満たしているか』などを判断するものなので、
国産品にAAFCOの基準が適応されることはありまん。

日本にはペットフード公正取引協議会と言うものがあります。
ペットフード公正取引協議会の認証品ならば、AAFCOの栄養基準に準じるものとされているのです。
AAFCOの基準を満たしているだけで、AAFCOで審査されたわけではありません。 

ほとんどのドッグフードメーカーがAAFCOが推奨している栄養基準の数値を指標としていますね。
しかし、あるフードの調査ではAAFCO給与基準を本当にクリアしているメーカーは、
わずか数社だけだったそうです。

AAFCOの給与基準を満たしている、と表示してあっても、実際は数字合わせをしているだけのドッグフードも多数存在し、当然これらのフードは勝手にAAFCOの給与基準を満たしているといっているだけです。

ペットフード公正取引協議会というのは各ペットフード会社が立ち上げた業界団体です。
もちろんペットフード公正取引協議会に加入しているメーカーが、基準に違反した場合は罰則がありますが、加入していなければ守る義務がないし、公的機関ではないので必然的に甘くなります。
その結果、ドッグフードに関する規制は甘いものになってきます。

確かにアメリカはペット先進国ですが、原材料は肉骨粉がほとんどなのです。
この肉骨粉はレンダリングによる副産物であり、そして何よりアメリカは「ペットフードは家畜飼料である」と言う考え方であり、肉骨粉の使用や危険な添加物の使用を容認しています。

ペットの栄養学はここ数年で急速に進歩しています。しかし人間が作った加工食品を食べ続けるだけで健康で長生きできるというのは少々言いすぎだと思います。だって人間の栄養学すら数年経つと全く変わってきているのだから・・・。ましてや犬に関する栄養学が人間以上なんてことはありえません。

「総合栄養食とは、その主食と水さえあれば健康を害する事なく過ごせる」ものと謳っていますが、人間の食べ物ですらそんな完璧なものはないのに、遅れている犬の栄養学がそんな完璧なものを作りだせるのか、それを食べて続けているだけで健康でいられるのか疑問に思います。

AAFCOの栄養基準は日本の特に室内犬には少々高めだそうです。
これは一説には、飼い主が手作りしようと思っても、栄養バランスなど簡単に真似できないように、ややこしくし諦めさせようという意図が見え隠れするとも言われています。

また、広大な土地で運動量の多いアメリカなどの犬に比べ、日本の、しかも室内犬となるとAAFCOの基準では栄養過多になりがち。

ペットフードが牛や豚などの経済動物の餌と根本的に違う点は「健康で長生きすることが出来る」ことを目的とする点にあると思います。経済動物の餌の目的は早く太らせるとか乳をたくさん取るとかの効率よい「生産」であって「長生きする」ことではありません。

2009年12月10日木曜日

ドッグフードの原材料を考える3 

ミネラルのバランスも肝心です。
特にカルシウムについても、適正範囲内かどうかを確認しましょう。
カルシウム過多は骨の変形などの成長障害を引き起こすので、成長期の犬の場合は重要です。

またリンの過剰摂取は体内のカルシウム吸収を阻害します。
鶏のササミにはリン分が多く含まれているのでチキンメインの犬には注意が必要です。

塩分(ナトリウム)は通常の場合、良い原材料を使っていればそれらの材料から取れる分で十分足りるのでわざわざ添加する必要はないミネラルです。。

大豆を原材料に使用している製品もたくさんあります。
質の良い大豆は良質な植物性タンパク源となるので、消化吸収のよい適切な処理がされていれば問題はありませんが、大豆の搾りカス(大豆油を絞った残りでおからとは別のもの)が安価な原料として使われている場合でがありこの粗悪で安価な大豆の絞りカスは栄養が乏しく繊維質が多いため、ガスの発生の原因となり鼓腸症や胃捻転になる可能性もあります。

またこのような消化吸収の悪い原材料でアレルゲンになりやすい子も多いようです。

本来肉食である犬は、消化管が短く穀類などの消化は苦手な動物です。
肉は消化しやすいような消化器官ですが、植物性のもの、繊維質の多いもの、他の消化しにくいものが入っていると、蛋白質をアミノ酸に完全に分解できず、蛋白質の形のまま腸管から血液内に入ることになり、そのときに免疫細胞が異種抗原と勘違いして攻撃を始め、そして、同じものがまた入ってきた時に反応を起こし、アレルギー症状となるわけです。

もちろん個々によって、ダメージに強い子もいますし、免疫系の反応も個体差によって違いますから、全部が全部アレルギー反応を起こすとは限りません。

2009年12月9日水曜日

ドッグフードの原材料表示2 穀物類の表示

一般的に原材料表示で「ミール」と書かれていたら副産物を含む肉粉や肉骨粉が使われていることが多い。
副産物を含んでいる可能性があるの注意が必要です。

あとトウモロコシグルテン、トウモロコシ粉 、グルテンミール、コーングルテン、大豆ミール、ライスグルテンミール、ピーナッツの殻などは栄養素をほとんど含まない粗悪な穀物や増量剤です。 
また、「~ぬか (Bran)、~粉 (Flour)、~グルテン (Gluten Meal)、~殻 (Hull)」で終わるような炭水化物源も増量材です。


穀物が使われていないドライドッグフードはほとんどありません。
だからこの穀物についてもタンパク質同様、良質なものを使用していることが条件です。

とうもろこしは、米や小麦に比べ安価。低価格のフードで多く使われる傾向にある。
全粒とうもろこしと表記されているもののほうが安全だと言われています。

2009年12月8日火曜日

ドッグフード 原材料の表示順にも目を向けてみましょう

原材料の表示順にも目を向けてみましょう。

犬は肉食です。ですから良質な動物性蛋白質を多く含んでいる事が望ましいのです。 
とうもろこしや大豆などの植物性蛋白質よりも、肉や魚などの動物性蛋白質の方が良く、蛋白質の量よりむしろ、蛋白質の質を考えた方が良いのです。
ですから上位に動物性たんぱく質のものが記載されているほうがいいです。

一般的なドッグフードのタンパク質源には肉や魚、植物性としてとうもろこしや大豆などが使用されていますが、植物性の蛋白質ならば「大豆ミール」などの言葉に要注意です。
また、炭水化物は多くなりすぎないほうがベター。

しかし同じ原材料をいくつにも分けて記載することで動物性たんぱく質のものが上位記載させているものもあります。例えばトウモロコシグルテン、トウモロコシ粉 、コーングルテンとようにこれらは同じ材料です。しかし原材料表示では別々で記載されていることがほとんどです。 
このように同じ材料をいくつにも分けて記載する事で、実際以上に肉を多く見せかけたり、穀物原料を少なく見せかけたりしているのが現状でしょう。 
これは、タンパク質源をトップに持ってくるための策略ですので、騙されないようにしましょう。

ほとんどのドッグフードでは原材料の劣悪さを誤魔化す為にビタミン・ミネラル類を多量に添加している場合が多く 、このようなフードというのはそれなりの原材料しか使っていない可能性が高い。

その他に、栄養添加が目的であるセレン化合物があります。微量の無機物ですが過剰な摂取は神経質・食欲不振・嘔吐・呼吸困難などを引き起こす事もあるそうです。
日本では認められていない危険な添加物ですがアメリカなどでは飼料添加物として認められているのです。

2009年12月7日月曜日

ドッグフードの原材料を知ってますか?

ドッグフードの原材料にナニを使っているか知っていますか?
以前のペットフード公正取引協議会では原材料を多い順に合計80%まで表示すればよく残りの20%に何が含まれているのかが不明でしたが、今年から100%表示になりました。しかし完全な施行は来年度からのようです。あと今回のペットフードの改正で~に利くドッグフードとか専用のドッグフードとかの表示もダメになったようです。その有効性が検証できていれば良いのでしょうがまずほとんどのメーカーは難しいと思われます。

また原材料を100%開示義務があるとはいえ偽装があるのが今の世の中。
すべての表示を鵜呑みにするのは危険かもしれません。
とはいえ、消費者は原材料表示を信じるしかないのですが・・・。
例えば原材料表記に「〇〇副産物」とか「肉骨粉」などの表示、例えばチキンミールとかラムミール・家禽ミール、鶏肉粉・牛肉粉などの表記があるものはレンダリングによって得られた原料を使っている可能性もあるようです。レンダリングというのは、4Dミート(人間が食べることが出来ない肉)の他に、安楽死された犬・猫や路上轢死動物、レストランの廃油やスーパーの廃棄食材などを大きな容器に入れて、高温で一斉にミンチにかけられたものです。 

レンダリング時には大量の消毒液や病気の菌を殺すための薬剤を一緒に入れ、毛も骨も蹄も、全部一緒に粉砕されミンチにかけた物がドッグフードに入れられているそうです。たまにありませんか?ドッグフードに毛が混じったもの、なにやら明るい色をしたプラスチックのようなかけらが入っていたりと・・・。
私は何度かあります。もちろん違うメーカーでです。どれもこれもチョーとは言いませんがある程度有名なドッグフード会社です。ドッグフードの製造は一部の会社を除き、ほぼ『委託』なので工場の衛生管理、原材料を100%把握していないのが現実だと思います。

レンダリングされる原料は、レンダリング処理をされるまでしばらく放置されています。これは大きな釜で一気にするために材料が集まるまで待っているからだそうです。このためにそれらが腐敗し多くの場合、サルモネラ菌や大腸菌といった細菌に汚染されていて、これらの細菌は高温処理で殺菌されたとしても、細菌が出すエンドトキシンという毒素や化学物質までは分解できないのです。  

仮に病死した動物を使用した場合、その動物が病死するまでに、多量の抗生物質などが投与されているかもしれません。もし安楽死させられた動物であればベントパルビタールという安楽死に使う薬剤が残留している。
BSE(狂牛病)にかかった牛の肉なども使われている可能性もあります。 

現在は不明ですが日本にもレンダリング工場は四国などに存在していました。


脂肪には、動物性、植物性、魚の油分があります。
「総合栄養食」?であるためには、ドッグフードには必ず脂肪が入っています。
動物性脂肪は酸化しやすいのでその酸化を防ぐために、植物性脂肪以上に酸化防止剤や保存料が必要になりますよね。しかしながらドッグフードを製造する段階からすでに酸化は始まっているといわれています。
最近では天然のビタミンCやE、ローズマリー抽出液で保存と明記されていますが、みなさんもご存知のようにビタミンなどは非常にもろく破壊されやすいものです。
天然、自然の保存料とよく使われていますがどこまで品質を保持できるか疑問に思いませんか? 

また酸化臭や味を誤魔化す為に塩や香料を添加することになる訳です。
長期保存できるタイプものであれば、添加物や保存料は必ず入っているといっても過言ではありません。
明記してあれば良心的な方であり、書いていないのは100%開示でない限り、入っていないということではなく公表したくない、もしくは出来ないだけです。

レンダリング処理する際に浮いてきた脂肪や脂が、ほとんどのペットフードに含まれる動物性脂肪のもとになっていると言われています。

またビートパルプという表記もよく使われています。ビートパルプは甜菜(砂糖大根)の絞りかす(線維質)の事で、これ自体は線維質源として、悪いものではないのですが、繊維質(搾りかす)が多いので安価にフードの量が増やせる為、粗悪なフードには大抵使用しているとされています。

プレミアムフードといわれるものの中にもこのビートパルプが使用されているものが多々あります。
また、飼主が処理しやすいように便を硬くするという効果もあります。

ビートパルプを圧力を加えて絞ったものならまだしもペットフードに入れられるビートパルプは科学薬品を加えて取り出している可能性もあり、当然のことながら薬品が残留・・・なんてこともあります。

原材料のトップに来るものは「鶏肉」「牛肉」など普通の食材名であること。
そして、「ビーフエキス」「チキンミール」などの謎の言葉には要注意です。
原材料のトップに肉類がある場合、肉粉であるか肉であるかで、実際の肉の使用量が大きく違ってきますので気をつけましょう。

2009年11月30日月曜日

ドッグフードの選び方 添加物

ドッグフードに使われる添加物には、栄養バランスを整える為の栄養添加物、品質を保持する為の添加物、
食欲や見栄えを良くする為の添加物があり、この中でも一番の問題となるのが品質を保持する為の添加物でいわゆるBHA、BHT、エトキシキンなどの号税保存料といわれているものです。

これらは酸化しないように長期保存を目的とされた酸化防止剤で、強力な発ガン生物質です。←これはネットで検索すればすぐに出てきますね。

昔の犬や猫は、残飯や味噌汁かけご飯を貰って食べていたのに、目に付くような病気などありませんでした。
ところが安く保存が利く便利なドッグフードが世に登場しそれらを食べるようになってからガンや皮膚病、アレルギー、尿路結石などの病気が増えてきました。 

これらの病気はドッグフードに添加された化学物質が原因である可能性が高いと言われています。
以前どこかの特集で、ドッグフードに添加されている保存料の検査で発がん性物質であるエトキシキンとBHAが20品目ほどのドッグフードの有名ブランドの中で、半数に近いメーカーから検出されたという記事がありました。

そしてその大半のドッグフードが『自然食品』、『オーガニック食材』で『無添加』と称したものだったそうです。

いろいろなメーカーが世論にたたかれBHA、BHT、エトキシキンに変わって天然のビタミンCやEなどを保存料に使うメーカーが増えてきましたが、こうした天然の酸化防止剤は効き目が弱く、とてもとても長期保存に耐え得るものではないとの事ですよ。 

原材料を仕入れた段階で、すでに添加物が使用されていることも目面しくありません。メーカーはそれを知ってか知らないかは知りえませんが、既に合成保存料が添加されている原材料を使うことで自社では無添加、無農薬、オーガニックといえるわけです。

当然「無添加」「合成保存料不使用」でも賞味期限のやたら長いもの、カビの生えないものははこのような可能性があると考えられます。

2009年11月23日月曜日

ドッグフード業界の戦略

安価で便利なドッグフードが市場に投入され、それらを買い求める人々が増えることでドッグフード市場はさらに加熱することになります。

有名人がCMに出たりドッグフードの粒の大きさや形に変化をつけたり着色したりすることで、飼い主にむけた戦略に変わってきました。ドッグフードのパッケージについても同じ。犬の健康よりも飼い主に良いイメージを植え付けるだけの戦略が熱を帯びてきたわけです。

ドッグフードは徐々に大型スーパーになどで売られ始め、それと同時に明るいラベルや絵や写真を使ってとにかく飼い主に目立つようなパッケージで売られるようになりました。
ドッグフード業界の戦略は功を奏し、ドッグフードの売り上げは赤ちゃん用のごはんの消費額を上回り始めるようになったそうです。

こうした戦略に飽き足らず次に考え出された戦略は専用食だそうです。
そう、犬のさまざまな病気に対応するドッグフードなどの~専用のドッグフードです。

この戦略によって、「犬に必要な栄養を理解するのは一般人には難しい」、という認識を植えつけることに成功したドッグフード業界。犬の栄養について、飼い主自身の常識や判断で今まで問題なかったものをドッグフード業界の戦略により人々は獣医のアドバイスを受け入れるようになります。この戦略によりドッグフードの売り場は動物病院にまで広がりました。獣医師が推薦するドッグフードとかありましたよね。
獣医師の多くが、ドッグフードメーカーが獣医大のために出版した栄養学テキストを使用して学んでいます。このテキストには「超加工された穀類ベースのドッグフードはペットの必要栄養素に見合うよう科学的に成分構成されている」と書かれているそうです。

犬の健康よりも飼い主の心をつかんだドッグフード業界がとった次の戦略は「プレミアム」や「スーパープレミアム」と名付けた通常よりもワンランク上のイメージを持たせたドッグフードです。
これらのドッグフードは今までのドッグフードよりも栄養価が高いとされ、子犬用、メインテナンス用、パフォーマンス用、シニア犬用など犬のライフステージごとに異なる成分構成で販売されています。

この「プレミアム」、「スーパープレミアム」と名付けた通常よりもワンランク上のイメージを持たせたドッグフードですが、実際は穀物が多く使われており、高炭水化物、低たんぱく質という古いスタイルのままの成分構成だったそうですが現在のプレミアムフードも少数を除きその傾向はほとんど変わらないといえます。


次に問題になったのは合成保存料です。そのころ発がん性物質を含んだ合成保存料をふんだんに使ってきたドッグフード業界は世論から非難を浴びこの危険な合成保存料の使用を禁止し始めることになります。
これらの代わりとして用いられているのがビタミンC、ビタミンEです。ビタミンC、ビタミンEを脂肪保存料としたものが現在主流ですね。

ペットフードメーカーの多くが無農薬で栽培された食品やそれらの餌を食べた動物を使ったオーガニックフードや鹿肉、魚や羊肉などの新しい肉原材料を使用したドッグフードを売っています。
しかし、そのほとんどが未だに原材料を超加工し、成分のほとんどが穀類、穀類増量剤、穀類繊維、穀類副産物を使用しているのが現実だそうです。
成分表を見ると犬の体に必要なたんぱく質量が20%に満たないものも多いと思います。
ドッグフードが世に生まれて現在までいろんなドッグフードが販売されてきましたが穀類が主流の低いたんぱく質、高炭水化物のドッグフードが現在も主流です。

私たち飼い主は知識を増やし、ドッグフードのたんぱく質や原材料の品質、穀類の含有量などについてきちんと関心を持たなくてはいけません。

低価格で消費者をひきつけることを最大の目的とした今日の市販のドッグフードのほとんどは、
「犬の健康を守り維持する」というドッグフードの重要な目的を失っているといえます。

2009年11月19日木曜日

ドッグフードの歴史

1960年代にはドッグフードメーカーは穀類の外皮、荷粉、人間用として不適切な肉などをドッグフードに利用し、「廃棄物利用」がドッグフードの価値を高めるという風潮があった。
新鮮肉や野菜の方が原材料として優れていると言われていたが、ペットフードメーカーは工場廃棄物など安価なものを与えても犬は健康でいられると主張していた。

ドッグフードの歴史はまだ浅い。
ドライドッグフードは第二次世界大戦後に世に送り出されたそうだ。
一般的に市販ドッグフードの大半は、犬の健康よりも在庫期間と安さを追及した「人間の食物」を超加工したものだった。

ドッグフードの歴史はまだ浅い。ドッグフードは第二次世界大戦後に世に送り出されたそうだ。
ドッグフードが市販される前は、当然ながら犬はその生活環境の中で食べれるものを探し食べていた。
例えば農場の犬であればごみ漁りで見つけた生肉の切れ端、生乳、卵などを食べ、
都会に住む犬であれば飼い主のテーブルの残りくず、また肉屋からの安い肉端や生廃肉を食べるというような感じだ。海外のほうでは今でもこのようにドッグフードに頼っていないところも多いらしい。

ではドッグフードの歴史を振り返ってみよう。
ドッグフードの始まりはパン屋の店主が飼い犬にあまりもののクッキーをあげたところから始まる。

それから1860年にオハイオ州で、最初の加工ドッグフードが販売される。
そのドッグフードとは小麦、ビートルート、野菜、牛肉の血で出来たビスケットだった。

多数の企業がこの新しい市場にすばやく着目し、このころに数々の焼きドッグフードが市場に出回り始めることになります。

1930年代の大恐慌の頃、人々の経済はきつくなり飼い主たちはドッグフードをできるだけ安く済ませようとスル傾向が生まれてきた。
その結果、生肉の量を減らし安価な穀類を増やしたドッグフードが登場し当時の人々に人気になりました。

第二次世界大戦後には、ドライ加工したドッグフードの売り上げが伸び始めます。
この頃から、製粉業者や穀類販売業者は副産物の売り込み先としてペットフード業界をターゲットにし始めました。また、屠殺場も人間用に不適切で使用不可能な肉副産物をドッグフードメーカーに売り始めたました。

初期の袋入りドッグフードの第一のセールスポイントとは、『便利さ』。
乾燥したドッグフードを餌入れに入れるだけ、という簡単さと時間の節約が魅力だった。
第二のセールスポイントは、とある販売促進キャンペーンから始まる。

そのころドッグフードメーカーは製品の袋に、人の食べ物でさえ完全栄養食のない時代に他の食べ物やサプリメントを必要としない「完全食」ラベルをドッグフードの袋に貼り始めます。さらにドッグフードを売りたいが為にドッグフードメーカーは人々に向かって「テーブルの残りくずは犬の健康にとって良くない」と嘘の警告まで始めました。

ペットフード研究所(ペットフード製造業者の連合)は1964年に行ったキャンペーンで、テーブルの残りくずの危険さと加工ドッグフードを与える重要さを人々に告知した。
このキャンペーンは1000に上る新聞や雑誌、ラジオ局を通して行われました。

まさに業界ぐるみの詐欺的行為をしてきたわけです。
この詐欺的行為に各メディアも加担し人々はだまされ続けてきたわけです。

2009年11月13日金曜日

ドッグフードの種類と特徴

ドッグフードは種類として主にドライ、セミモイスト、ソフトドライ、ウェットフードの
4種類があげられます。

ドライドッグフード

●原料を粉砕・配合しエクストルーダーで加熱・加圧。
発泡・成型した後に乾燥・冷却して製品化されたもの。
エクストルーダーでの加熱温度は一般的に115~160℃程度。
水分は10%程度以下。
今、主流のドッグフードはこれですね。

ドライフードのほとんどは主たる原材料としてトウモロコシ、小麦(小麦粉を含む)、大豆(脱脂大豆を含む)、米類等の穀類と肉粉や魚粉並びに肉・魚等の動物性原料を主成分とし、嗜好性を良くするために製造後に嗜好性物質や油脂を添加。また栄養バランスを整えるためにビタミン、ミネラル、アミノ酸といった栄養添加物や他の添加物等がコーティングされていることがほとんど。
一般的なドライフードの水分含有量が12%以下に保たれているのはカビが生えやすくなると言われるため。

セミモイストフード

●ドライフード同様に製造にはエクストルーダーを使用。
違うのは発泡させず成型し、乾燥させずに冷却するところ。
脱酸素剤を使用することが多い。水分は25~35%程度。
一般的に品質保持として砂糖や防カビ剤等の添加物、水分保持のために湿潤調整剤を使用。
この手が一番危ないかも。それはカビが付かないから。

ソフトドライフード(ジャーキーなど)

エクストルーダーで製造。
ドライフードと同じように発泡成型し、乾燥させないで冷却されたもの。脱酸素剤を使用することが多い。水分は25~35%程度。
一般的に品質保持として酸や防カビ剤等の添加物、水分保持のために湿潤調整剤を使用。

セミモイストおよびソフトドライフードは水分を25~35%程度に保つ湿潤目的として糖質やプロピレングリコール、グリセロール等の糖アルコール等が使用されています。

ウェットフード

■畜肉を主原料とし、他の原料も混合して缶等に充填し、巻締め後レトルトで殺菌されたもの。水分は75%程度。ウェットフードは密封容器で殺菌されるためまともなら、保存料のような添加物は使用されていないことが普通。
品質保持の為に殺菌工程を経て、密封容器に充填。密封容器として缶詰、アルミトレーやレトルトパウチ等を使用。

まあなにかしろ添加物が使われていると思うのが妥当

2009年11月10日火曜日

犬に与えるフードの種類と選び方

犬に与えるフードは主に熱加工品であるドッグフードといわれるドライフードやウェットフードを主体としたもが現在主流ですね。どのドッグフードメーカーも完全栄養食をうたっているのでそれだけを与え続けている人も少なくありません。
ドライフードなどのドッグフードの一番の利点は保存が利くことでしょう。
封を開けたままほったらかしにしていてもカビ一つ付かないし封をきらなかったら1年以上は大丈夫です。
デメリットは内容物が今ひとつハッキリしないことですね。

もう一つはまだまだ少数派ですが手作り食があります。
手作り食の場合、原材料がハッキリしていることや新鮮なものを与えることが出来るという利点があります。
また手作り派の中には生肉、生魚など新鮮なものを生で与える人も増えてきています。
ただし手作りの欠点として作り置きが難しいということがあげられます。

犬や人間などの体に必要な栄養素の中にはビタミンや酵素など熱処理をすることでその成分が破壊され有効活用が出来なくなってしまうものも存在します。生の肉や骨や野菜などを与えることによりそれらの栄養素は自然に吸収されやすい形で体内に入ります。また生の肉に含まれるプロバイオティクス(熱で破壊)には腸の調子を整えたり犬が本来持っている自然治癒能力を高める働きがあるといわれています。

本来なら生食中心のフードを与えることがベストなのでしょうが便利さでは熱加工品であるドライフードです。ライフステージや調子をみながらそれぞれの固体にあったフードを与えることが大事です。

犬に必要な1日のエネルギー量の続き

愛犬の1日に必要なエネルギー量といいましたけれどやはり個人差というか個体差がかなりありますよね。
それは年齢であったり、活動範囲であったりさまざまですが、ただ数字にとらわれるのは良くないと思います。愛犬に必要なエネルギー量はあくまでも目安。同じ犬種で同じ年齢、性別でも似た数値にはなっても全く同じエネルギー量が必要ということはありません。人間でもそうだけどそれぞれにあったエネルギー量があるはずです。それは飼い主さんが一番良く知っている、もしくは確認できるのではないでしょうか?

細かいカロリー計算も必要かもしれないけれど目に見える体格はもちろんのこと筋肉のつき方、毛艶、調子の良し悪しなどなどそのときの状況によって必要なエネルギー源やエネルギー量は変わってきます。
科学的に徹底管理することもいいけれどケースバイケースで与える量や質を換えることがいいと思います。
それに普通の人が科学的にすべての食物のカロリーを計算することはかなりめんどくさい。
それがめんどくさいからカロリー表示のある加工品のドッグフードを与えるわけです。
でもこの加工品であるドッグフード、カロリーは満たしているのかも知れないけれど質に疑問符が付きまといます。質の悪いドッグフードに当たると最悪、人間でいえばカロリーは満たしているが質の悪いスナック菓子などを食べているのと同じようなものですからね。

そうならないためにもドッグフードでも手作りフードでも数字にとらわれず愛犬の全体の様子を観察しながら与えることが大事です。

2009年11月5日木曜日

犬の1日あたりの必要エネルギー量の計算方法

前回の

『犬は個体差が大きいため体表面積を利用して1日に必要なエネルギー量を計算する方法が一般的だそうです。

一般的なエネルギーを測る単位として
●基礎エネルギー要求量(BER)
脳の活動や呼吸など最低限の生命維持に必要なエネルギー量のこと

●安静時エネルギー要求量(RER)
基礎エネルギー量に食べ物の消化、吸収、代謝に必要なエネルギー量が加わったもの

●維持エネルギー要求量(MER)
立ち上がる、座る、横になる、排泄をするなど自然な活動に必要なエネルギー量のこと

●1日あたりのエネルギー要求量(DER)
各個体の活動に応じた1日あたりの必要なエネルギー消費量』


これらをもとに愛犬の1日に必要なエネルギー量を計算します。

犬の場合1日に必要なエネルギー量は
『RER(安静時エネルギー要求量)×活動係数』で計算します。
RER(安静時エネルギー要求量)は『70×(体重kg)の0.75乗』で計算するそうです
体重の0.75乗は0.75=75/100=3/4=3(1/2)(1/2) だから
『体重×体重×体重÷√÷√』で表すことが出来ます。

また単純に体重を元に計算する方法ですと『70+30×体重』という簡単な方法もあります。

活動係数とはライフステージ、ライフスタイル、種別、運動量、健康状態など固体を取り巻くさまざまな環境を元に導き出される。その活動状況により変化するものである。

健康で去勢、避妊している成犬 1.6
健康で去勢、避妊をしていない成犬 1.8
肥満1,4
減量中1.0
病気時1.0

それぞれの状況に応じた活動係数の数字をRER(安静時エネルギー要求量)にかけていきます。

2009年10月22日木曜日

犬の肥満と犬に必要なエネルギーの一般的な計算方法

愛犬に必要なエネルギーの計算方法があります。
昔と違い最近では犬でも糖尿病や心疾患などの生活習慣病が多いそうです。
その原因が食物が豊富にあること、運動不足など、肥満になりやすい環境にあることがあげられます。
また犬の日常生活でも、体が思うように動けないことがストレスに繋がりますます病気に拍車をかけたり、
それれらのアピール行動が問題行動と勘違いしてしまうことも少なくありません。
そこでダイエットをするわけですが犬は自らダイエットをしません。
もともと犬を含め動物は食いだめをするのでそこは飼い主が食事の管理を徹底的に行うことで肥満を回避し、病気やそれに伴う手術などいろいろなリスクを回避する必要があります。
これは飼い主の役目、責任だと思います。
過度な食事管理は必要ないと思いますがある程度(肥満にならない程度)の管理は必要不可欠です。
そこで犬の1日に必要なエネルギー量の計算方法を利用してみましょう。
注)
犬は個体差が大きいため体表面積を利用して1日に必要なエネルギー量を計算する方法が一般的だそうです。

一般的なエネルギーを測る単位として
●基礎エネルギー要求量(BER)
脳の活動や呼吸など最低限の生命維持に必要なエネルギー量のこと

●安静時エネルギー要求量(RER)
基礎エネルギー量に食べ物の消化、吸収、代謝に必要なエネルギー量が加わったもの

●維持エネルギー要求量(MER)
立ち上がる、座る、横になる、排泄をするなど自然な活動に必要なエネルギー量のこと

●1日あたりのエネルギー要求量(DER)
各個体の活動に応じた1日あたりの必要なエネルギー消費量

これらをもとに愛犬の1日に必要なエネルギー量を計算します。

2009年10月20日火曜日

エネルギーとは 犬に必要なエネルギー量

生命活動を維持していくためには絶えずエネルギーを摂取、消費を繰り返しています。
消費されるエネルギーを体外から補充しなければ体内で蓄えたエネルギーを使い果たしやがて生命活動が停止してしまいます。単にエネルギーの消費といえば体を動かすことが思い浮かびますが体の成分の合成、体温維持、神経の伝達、脳内活動とさまざまなものに使われているわけです。
一般的にエネルギーはカロリーで表示され、
体の生理的エネルギーの単位に関してはキロカロリー(1キロカロリー=1000カロリー)で表されます。

炭水化物は1gあたり4kcal、たんぱく質は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalエネルギーを作り出すといわれます。これらはすべて食事中からのエネルギー源になります。しかしこれらの食物すべてが消化吸収されるわけではありません。質によって幅があります。

エネルギーは一般的に3種類に分類されます。
①総エネルギー:
食事中に含まれるエネルギー量のこと。すべてのエネルギーが有効活用されるわけではありません。
②可消化エネルギー:
食物の消化された部分にのみ含まれるエネルギーのことです。未消化のものは損失分として差し引かれます。
③代謝エネルギー:
実際に利用できたエネルギーのことです。
体内に入った可消化エネルギーの1部はさらに失い尿と一緒に排出されます。
代謝エネルギーはこの尿と一緒に排出されたものを差し引きます。

代謝エネルギーは食事からの有効なエネルギーを測る上で重要な数値。よって総エネルギーもしくはエネルギー、カロリーとだけ表示されているドッグフードよりも代謝エネルギーを表示しているものの方がより有効な数値を表示しているといえます。

一般的に子犬や活発な犬には高いカロリーのものを肥満な犬には低カロリーのものをといいますが、こうしてみるとすべての食事中のカロリーが体の活動に使われていたり身についているわけではないようです。
下手をすると高カロリーの食事でもグレードや質が悪ければすべて排出されるということもありえます。

犬の消化と吸収の特徴

犬の消化には噛み砕く、混ぜる、転送するといった動作の機械的消化と消化酵素により分解する科学的消化があります。吸収とは栄養学的に見ると大事な栄養素を消化器官の細胞膜を通して血中、リンパ管中に取り入れることをいい主に小腸で行われます。

犬などの肉食動物は獲物を切り裂いて飲み込むという食生活のため人間と違い口の中での炭水化物の十分な消化は期待できません。(人間の場合、口の中で咀嚼を繰り返し、胃に送るという食生活なのでアミラーゼの分泌が効果的に促進されます。)
また、ほとんどの栄養は小腸から吸収されます。犬の小腸は人間のそれと異なり短いので効率よく消化吸収を行う必要があります。ですから炭水化物系のものを与える場合、口から摂取する時点で犬の消化器官に負担をかけない状態に加工されている必要があります。また生物価の高いたんぱく質を与えることでフンなどの代謝産物をできるだけ少なくすることがより良い犬の消化と吸収の目安だといえます。

犬は雑食動物なのか

犬は雑食動物なのか・・・
長い歴史の中で人間と暮らす間にある程度は適応しているかもしれませんが応えはノーです。

犬は何でも食べ、雑食性の動物と思われがちです。しかし犬は雑食動物ではありません。
人間とともに生きてきた犬は人間の残飯を食べることに慣らされてきただけなのです。
そのため犬は植物や穀物をベースにした食事をすることはできても、早期に栄養バランスを崩してしまうことがあるといわれます。

犬本来の食事は肉食性です。応えはノーです。むろん肉も必要ですが、
もっと重要なのは・・・草食動物の胃や腸などの消化気管を食べることなのです。

狼や犬など野生の肉食動物は、獲物を捕獲した後、まず胃から食べ始めました。
草食動物の胃や腸などの消化気管には、
ビタミン、ミネラル、酵素など、自然の恵みともいえる犬たちには欠かせない栄養があるのです。

草食動物などの反すう動物は4つの胃(別名「トライプ」)を持っています。
反すう動物は4つの胃(別名「トライプ」)とは聞きなれない言葉ですが、牛の第一胃はミノですし、
牛の第二胃はハチノス、牛の第三胃はセンマイ、第四胃はアカセンやギアラと呼ばれます。
牛の胃は以上の四つですが、生物学的にいう胃はこの第四胃だけです

食物を消化する過程では、動物が食べた食物(草、干し草など)は噛まずに飲み込まれ、
第一胃と第二胃に送られます。
草や干し草などは、胃の中の微生物によって分解され、さらに、食物は口に戻ったり胃に戻ったりしながら噛み砕かれ、唾液と混ぜ合わせられます。
その食物は再び飲み込まれ、第二胃、第三胃を通って
第四胃に送られ胃液、消化酵素によってさらに消化されます。

その食物が消化された第4胃を内容物ごと刻んだものがグリーントライプというらしいです。
このグリーントライプには反すうの過程で作られる消化液や消化酵素、さらに驚くべきことにプロバイオティクス(乳酸菌)が含まれています。
これらは犬の消化を助け、効果的に栄養を吸収するのに役立ちます。
またグリーントライプには、アミノ酸が含まれ、犬の筋肉増強に大切な役割を果たします。
そのかわり臭いは強烈。

反すう動物は4つの胃を胃内残留物とともに食べることで犬は善玉腸内細菌を得ると同時に、体の免疫機能は活性化されるといわれています。

これが市販のフードになると衛生的に高温で殺菌処理されて生産されればされるほどフードに含まれるバクテリアの数は減り、結果として犬のお腹には必要な腸内細菌を得ることができなくなり慢性的な腸内細菌不足に陥ります。そして犬が下痢を起こした際、市販のフードだけを与えられていると回復が遅くまた下痢が再発しやすい理由はここにあると言われています。

グリーントライプは犬にとって消化が良く、必要な栄養素が豊富に含まれ、栄養吸収も良い。
グリーントライプこそが、犬にとって究極のごはんといえるかもしれません。

2009年10月13日火曜日

犬に必要な栄養素のまとめ3 ビタミン、ミネラル

ほとんどのビタミンは体内で生成できないものばかり、もしくは合成量が不十分なものばかりである。
そのため食事中からの摂取が必要になります。
ビタミンは代謝過程で酵素反応を促進させる成分として働く生命活動に不可欠な有機化合物です。

ビタミンは水溶性と脂溶性に分類されます。
水溶性のビタミンはCとB群で吸収するには水分が必要になります。
水分と共に小腸から吸収されます。
水溶性ビタミンは蓄えることが出来ません。そのため定期的な摂取を心がけなくてはいけません。
脂溶性ビタミンはA、D、E、Kで吸収には脂肪が必要になります。
水溶性ビタミンと違い脂溶性ビタミンは脂肪組織や肝臓に蓄積され骨の疾患、肝臓や腎臓の機能の低下につながることもあります。
犬はビタミンKやナイアシンを体内で合成できます。

ミネラルは動物の全体重のわずか4%ぐらいしか体の中に存在しないわずかなものですが生命を維持するためには重要な無機化合物。
ミネラルは動植物が作り出すことはできません。そのため食事などにより摂取する必要があります。
ミネラルの摂取も大事だけどそのバランスも大事。ミネラルが多すぎても少なすぎても過剰や欠乏が生じることがあります。要は総合的なバランスで摂取する必要がある。
ミネラルは体に多く存在するマクロミネラル(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウムなど)と、わずかしか存在しないミクロミネラル(鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、クロムなど)に分けられます。

2009年10月12日月曜日

犬の栄養素のまとめ2 脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル

脂質も犬の栄養素にとっては必要なもの。
脂質はたんぱく質や炭水化物の2倍以上のエネルギーを供給します。
単にエネルギー供給といっても体温維持、内蔵保護の役割もしています。
脂溶性ビタミンの吸収を助けたり、ホルモンの生成や細胞膜、血液の生成のためには必要な栄養素。
脂肪酸は不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸とに分けられます。
飽和脂肪酸は室内温度で固まるという特性があり
動物性油脂に多く動物の脂やバター、ショートニングなどがあたります。
不飽和脂肪酸は主に植物性油脂に多く含まれています。(オリーブオイル、ひまわり油など)
また魚油にも多く含まれています。
最近ではドッグフードのトッピングや犬の栄養補助としてサーモンオイルが販売されていますね。
ただしこの魚油は酸化しやすいので注意が必要です。
不飽和脂肪酸の中には犬にとっての必須脂肪酸があり
リノール酸(n-6系)αーリノレン酸(n-3系)、アラキドン酸(n-3系)がそれにあたります。
アラキドン酸は犬の皮膚や被毛、腎機能や繁殖機能に大切な成分。
リノール酸はコレステロールや血圧をさげる成分
αーリノレン酸はガンの抑制や血液の流れをよくしたり脳や神経系の働きにも関与しているといわれています。犬の健康維持にはこれら必須脂肪酸をバランスよく摂取することが大事です。

炭水化物はエネルギー供給部分の「糖質」と腸の健康維持に必要な「繊維質」に分けられます。
糖質のエネルギーは主に脳と体を動かす筋肉に供給されます。
この炭水化物の糖質はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられますが必要以上摂取すると中性脂肪になり肥満の元になるので注意が必要です。
糖質は単糖類(果実や蜂蜜など)、小糖類(砂糖やミルクなど)、多糖類(でんぷん、グリコーゲン、ペクチン質や寒天など)に分類されます。
単糖類、小糖類はすばやく分解吸収されるけど血糖値があがりやすく、中性脂肪も作られやすい。
多糖類はゆっくり吸収されるので単糖類、小糖類の逆です。
犬の場合、

必要な糖質はタンパク質や脂肪から合成できる分の糖質でまかなっているといわれてます
そのかわり、犬は人間に比べて3~5倍のタンパク質が必要です。
人間が炭水化物をたくさん食べる理由は、
発達した大脳が多くの糖質を要求するからだと考えられています。
どちらにしても糖質のとりすぎは肥満の原因になるので注意しましょう。

炭水化物の繊維質は腸の働きを促進さえたり腸内細菌のバランス維持、便秘予防など腸の健康を維持するために大事なものです。

ビタミン、ミネラルは体内で生成できない、もしくは合成量が不十分なものばかりである。
そのため食事中からの摂取が必要になります。
ビタミンは代謝過程で酵素反応を促進させる成分として働く生命活動に不可欠な有機化合物です。
ビタミンは水に溶けやすい水溶性と油に溶けやすい脂溶性に分けられます。そのため摂取の仕方を間違えると十分な量を摂取しても吸収されずということもあるので注意が必要です。

2009年10月9日金曜日

犬に必要な栄養素のまとめ 水とたんぱく質の役割

犬に必要な栄養素は

たんぱく質
脂質
炭水化物
ビタミン
ミネラル  でした。

犬の体の中で水分は体全体の約6~7割をしめる重要なもの。
(完全栄養食をうたっているドッグフードの多くはこの水分が全く足りません。
このことからドッグフードの多くが完全栄養食でないことがわかりますね。)
いつでもどこでも新鮮な水が飲めるようにしましょう。

たんぱく質は水分についで体の中に多く含まれる物質。
犬に最適と思われる主なたんぱく質源は肉や魚
これらは高い生物価を持っているものが多い。
生物価とは・・・体内に吸収された後、排泄されずに体内に保有されたたんぱく質の割合のこと。

卵はビタミンC以外、すべての栄養素を含みすぐれた食べ物ですが生の卵白は成長因子のピオチンを阻害する物質が含まれているため過熱が必要。与えるときには注意しましょう。

野菜や穀物などのたんぱく質源は犬に向いていません。
その理由として必須アミノ酸が少なく生物価が低いため体に必要なたんぱく質をとるのに莫大な量を摂取する必要があります。もともと肉食である犬の短い腸には野菜や穀物は適していません。

大豆などの豆類は高品質なたんぱく質を含んでいますが「フィチン」という酵素が亜鉛やカルシウムなどのミネラルの吸収を妨げたり、食物繊維が豊富なので腸の短い犬にとって多量摂取は適してないです。犬に適さないたんぱく質でも消化しやすい形にすることや適度な量に調整することが大事です。

たんぱく質の構造は20種類の異なるアミノ酸からなっている。
たんぱく質は体のすべての組織の成長に必要不可欠な物質であると同時に免疫や遺伝子組織の形成にも重要な役割を担っている。また炭水化物や脂質からエネルギー供給不足に陥るとエネルギーに早変わりするが筋肉量の減少、体組織の衰退に繋がる。
たんぱく質は体の中で消化酵素によりアミノ酸に分解される。
この分解されたアミノ酸が体に必要なたんぱく質に作り変えられます。
だから質の良いたんぱく質を摂取することが望ましいです。
たんぱく質はアミノ酸スコアであらわされ100に近いほど良質なたんぱく質になります。
卵はアミノ酸スコア100でその代表格です。
アミノ酸は非必須アミノ酸と必須アミノ酸に分類されます。
犬の必須アミノ酸は10種類とされています。
その内訳はアルギニン、メチオニン、ヒスチジン、フェルニアラニン、イソロイシン、スレオニン、ロイシン、トリプトファン、リジン、バリンの10種類です。

2009年10月1日木曜日

犬に必要なミネラルと主なミネラルの働き

犬に必要なミネラルは以下のとおりです。AAFCO(米国飼料検査官協会)より。

カルシウム
リン
カリウム
ナトリウム
クロール
マグネシウム


マンガン
亜鉛
ヨウ素
セレン

カルシウムの役割
カルシウムは骨の形成、代謝にとって重要なミネラルです。
しかし成長期の過剰摂取は骨の形成、成長に障害をもたらす恐れがあります。
カルシウムが不足すると骨がもろくなります。
カルシウムはビタミンDと取ることが好ましくビタミンDが不足しても骨に異常がでたりします。
またカルシウムはリンとのバランスが不可欠です。
犬の場合カルシウムとリンのバランスは1,2~1,4:1の割合と言われています。

カリウムの働き
細胞内液の主成分で細胞の浸透圧を維持する働きがあります。
また酵素が活動するのに不可欠なのがカリウムです。
神経伝達、筋肉機能、心肺機能に需要なミネラルです。
カリウムは腎機能の低下や下痢などで不足ぎみになります。
またカリウムは他のミネラルと比べ蓄積されにくいので毎日の食事から取れるようにしましょう。

ナトリウムの働き
ナトリウムは体の水分を均衡に保ち、成形に使われます。

マグネシウムの働き
骨の発育、代謝、エネルギーの生成に関わっているミネラルです。
犬の場合、不足になることはマレです。


鉄は赤血球細胞中のヘモグロビンに含まれています。酸素の運搬などに関わっています。
犬の場合欠乏はごくマレです。


ヘモグロビンの合成、メラミン色素の精製

マンガン
酸素反応に関係しています。

ヨウ素
甲状腺ホルモンの合成に関与

セレン
細胞の抗酸化作用

コバルト
ビタミンB12を構成しているミネラルです。

2009年9月28日月曜日

ミネラルとは|犬の栄養素

ミネラルというものは水や土壌に存在する無機化合物で、
代謝されることもエネルギーになることもありません。
またミネラル動植物が自ら作り出すことの出来ないため体外より摂取する必要があります。
ミネラルは犬や人間など動物の生命活動を維持する上で重要ですがその保有量は体全体にたいして1割にも満たないものです。

ミネラルは2つのグループに分けることが出来ます。
・マクロミネラル━体に多く存在するミネラル。
体の構成成分であるカルシウム、リン、マグネシウム、硫黄や体液の構成に関わるナトリウム、カリウム、塩化物などがマクロミネラルにあたります。
・ミクロミネラル━体にわずかしか存在しないミネラル。
鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、フッ素、クロム、ヒ素などです。これらのミクロミネラルの必要性は人間では科学的な証明が出来ているそうですが犬の場合はまだ証明できていないそうです。
またミクロミネラルの過剰摂取は毒性が高いことがあげられます。

このようにミネラルは体内で合成できないために食事か何らかの方法で摂取する必要があります。

2009年9月24日木曜日

ビタミンのそれぞれの働き|犬の栄養素

脂溶性ビタミン

・ビタミンA
目、皮膚、粘膜などの健康を保つ役割。ビタミンAが不足すると夜盲症や眼球乾燥などを引き起こす可能性があります。
また過剰摂取すると骨に関する疾患や肝臓、腎臓の機能低下になる恐れがあります。

・ビタミンD                                        
体内のカルシウムとリンのバランスを保ち健康な歯や骨の形成をするします。 甲状腺機能の調整。過剰摂取すると骨の形成異常の原因に。

・ビタミンE
抗酸化作用があり繁殖機能の強化、老化防止、免疫機能の強化、抵抗力の強化などに効果があります。ビタミンEが不足すると犬の場合では脱毛、皮膚疾患など身近なことから血管や神経系に影響がでるそうです。

・ビタミンK
血液凝固や骨の健康を保つ働きをします。犬の場合、ビタミンKは大腸細菌により体内で作られるのでビタミンKの不足はまず無いといえるでしょう。ただし大腸細菌のバランスが悪くなっている場合や抗生物質の使用により細菌の減少がある場合は摂取が必要となる場合があります。


水溶性ビタミン

・ビタミンC
結合組織の強化や抗酸化作用があります。犬は肝臓でブドウ糖からビタミンCを作ることができます。しかし、十分なブドウ糖が摂取されていない場合や肝機能が低下している場合は摂取が必要な場合もあります。また老化やストレスが高い犬なども摂取が必要になる場合があります。

・ビタミンB群
ビタミンB群はたくさんのビタミンの複合体です。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、ナイアシン、コリン、葉酸などの複合体がビタミンB群と呼ばれています。これらのビタミンB群の相乗効果でいろいろな生命活動に大きな役割を担っています。代謝エネルギーを生成するときの酵素の補助の役割や神経系、細胞系、内臓から皮膚や被毛の健康維持までありとあらゆる面で大事なものです。

2009年9月23日水曜日

ビタミンの役割|犬の栄養素

ビタミンは生命活動に不可欠な有機化合物。
ビタミンの量は微量ではあるが、正常な発育、代謝調整など大事な成分。
体内で酵素反応を促し代謝を促進させる働きがあります。
ビタミンが他の栄養素と違う部分はエネルギーとして利用されないことです。
また、ほとんどのビタミンが体内で作られることはありません。
犬は体内でビタミンC、Kを合成できますが体内で作られるものであっても絶対量が足りず
食事など体外からの摂取が不可欠です。
ビタミンは水溶性か脂溶性かによって分けられます。
水溶性のビタミンは水に溶けやすく小腸から吸収されますが
脂溶性のビタミンを吸収するには脂肪が必要になります
水溶性ビタミンは体内で貯蔵ができません
そのため食事などから不足しないようにしなくてはいけません。
脂溶性ビタミンは体内に蓄積します。
そのため脂溶性ビタミンの過度な摂取は中毒症を起こす可能性もあります。
脂溶性ビタミンの仲間はビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKで、
ビタミンA、Dは骨の成長異常、ビタミンKの過剰摂取は貧血などを起こすといわれています。
水溶性のビタミンの仲間はビタミンC、ビタミンB群です。

2009年9月22日火曜日

炭水化物の役割|犬の栄養素

犬の栄養素の一つである炭水化物は炭素、水素、酸素で構成されています。
炭水化物の主な役割はエネルギーの供給と腸の健康を保つことです
エネルギーの供給は炭水化物の糖質部分が、
腸の健康を保つ働きは炭水化物の繊維質部分がその役割を担っています。

炭水化物の糖質部分
・食事によってとられる糖質は主に脳や筋肉のエネルギーとして使われます。
・糖質はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられますが、
 糖質を過剰摂取すると中性脂肪になり肥満の原因になります。

炭水化物の繊維質部分
・腸の蠕動運動(胃腸の収縮活動。この運動により食べたものが腸内を移動する)を促進
・腸の健康を維持
・便の形成と便秘予防
・腸内細菌のバランスを維持
食物の繊維質は犬などの哺乳類の酵素では消化できませんが腸の中では腸内細菌による発酵で短鎖脂肪酸をつくり、腸の細胞にエネルギーを与え腸粘膜の発育を促し、栄養吸収を効率よく行える環境を作り出します。
腸内細菌の発酵が少なければ栄養の吸収率が下がり、発酵が多ければ余計なガスや便が作られ鼓腸、粘膜を生み出してしまいます。
健康な腸の働きのためには発酵する食物繊維が必要です

炭水化物は単糖類小糖類多糖類に分類されますが最終的にはすべての糖類が単糖に分解されて吸収される流れとなります。単糖類、小糖類の吸収、分解は早く即効性がありますがその分血糖値もあがりやすく、中性脂肪も合成されやすくなるという欠点があります。
逆に多糖類はゆっくりと吸収されるという特徴があります。
炭水化物の分類
・単糖類・・・グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース
・小糖類(オリゴ糖)・・・スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)、マルトース
・多糖類・・・でんぷん、グリコーゲン、セルロース、ペクチン質、寒天など

炭水化物の糖質は大切なエネルギー源です。
糖質が不足すると筋肉中のたんぱく質が分解されエネルギーとして代用されます。
その為に不足しすぎると大事な被毛や皮膚にも影響が出てくるでしょう。
しかし糖質の過剰摂取は肥満の原因となり、それに関連したさまざまな病気を引き起こす原因にもなりかねません。
それぞれの犬の固体に合ったバランスの良い炭水化物の摂取が必要です。

2009年9月18日金曜日

犬のための必須脂肪酸

犬のための必須脂肪酸とは生きていくうえで外部(食事など)から摂取する必要がある脂肪酸です。
犬の体内では十分な脂肪酸を作ることが出来ないため食事などによって必ず摂取する必要があります。通常、脂肪酸の中でも不飽和脂肪酸のリノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸の3つの不飽和脂肪酸が犬のための必須脂肪酸と言われています。
ちなみにアラキドン酸は犬の皮膚、犬の被毛、犬の腎臓機能、犬の繁殖機能の維持に大切な成分だとされています。
脂肪酸・・・飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類される。
不飽和脂肪酸・・・単価不飽和脂肪酸(n-9列系)と多価不飽和脂肪酸に分類される。
単価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)・・・n-6列系とn-3列系に分類される。
n-6列系・・・リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸
n-3列系・・・α-リノレン酸、EPA、DHA

n-6列系の脂肪酸はコレステロールや血圧を下げる効果がある反面、アレルギーや免疫力低下が懸念される。そのため炎症性が高く、湿疹やかゆみの原因となることが特徴である。

n-3列系はガンの抑制、血液の流れを良くする働きがあるとされる。また脳や神経系の働きにも関係がある。抗炎症作用があるとされる。

食事などから摂取した脂肪酸は消化酵素で分解され体内に吸収されます。最終的には体内で重要な役割を果たします。これらからバランスの良い必須脂肪酸の摂取が重要になります。

犬の健康と脂肪酸 よく聞く脂肪酸とは何?

犬の体の健康のためにも脂肪酸は必要です。
では脂肪酸とはどんな物質でしょうか?
たとえばDHAやEPA、スクワランやオレイン酸などが脂肪酸の仲間です。
脂肪酸とは脂質を構成する重要な成分で、食品中の脂肪の9割が脂肪酸でできています。
肉の脂肪、牛乳の脂肪、魚の油、植物油など一見違った脂肪に見えますが、
その成分はほとんど脂肪酸です。
脂肪酸は炭素、水素、酸素が鎖状につながった物質で、体の中でだんだん短くなり、
最後は炭酸ガスと水になります。この過程でエネルギーを出します。
脂肪酸には多くの種類がありますが、大きく分けると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。
・飽和脂肪酸
主に動物性油脂に多く室温で固体化する。
バター、ショートニング、牛脂など

・不飽和脂肪酸
植物性油脂に多く室温で液体化。
単価不飽和脂肪酸(オリーブオイルなど)と
多価不飽和脂肪酸(ひまわり油、魚油など)に分けられます。

2009年9月11日金曜日

体に必要な脂肪酸|脂質

脂質を構成するパーツに脂肪酸があります。

この脂肪酸は必要だが取りすぎに注意しなくてはいけないものと、食事などから意識的に摂取しなくてはいけないものがあります。肥満の原因”“生活習慣病の引き金になる”など、よくないイメージをもたれがちのあ脂肪、脂質。しかし、脂質は体温を一定に保ったり、からだを活発に動かしたりするための効率的エネルギー源であると同時に、からだを構成する細胞膜などの材料でもあり、私たちにとってなくてはならないとても大切な成分です。脂質を構成するパーツである「脂肪酸」には、「必要ではあるけれども、摂り過ぎに注意しなければならない脂肪酸」、あるいは「食事などから意識して摂取しなければならない脂肪酸(必須脂肪酸)」などがあります。食事から意識して摂取を!常温では液体。脳、皮膚、血液などからだ全体に存在する重要な成分ですが、体内でつくり出すことができない、あるいはその量が限られているため、食事から摂取する必要があります。

脂質の役割|犬の栄養素

脂質は体を守るエネルギー源となる栄養素です。
脂質は水に溶けず、炭素、水素、酸素で構成されそれらの科学構造により、単純脂質、複合脂質、誘導脂質に分けられます。単純脂質の代表が中性脂肪です。複合志望の代表がリン脂質、糖脂質。
誘導脂質の代表が脂肪酸やステロール類です。食事中から摂取する脂質のほとんどが中性脂肪になります。

脂質の主な役割として

・効率の良いエネルギー源を提供。脂質のエネルギーは貯める事が出来る。
・脂溶性ビタミンの吸収(ADEK)
・細胞膜、血液の主要構成成分
・ホルモンの生成
・内臓保護や体温調整としての役割

2009年9月8日火曜日

たんぱく質 2|犬の栄養素

たんぱく質の主な役割は
・体のすべての組織の成長や発達に必要な主原料
・炭水化物、脂質に代わるエネルギー源
・ホルモン、酵素、免疫体、遺伝子などの形成
と重要な役割を担っています。

たんぱく質は
動物性たんぱく質(肉、魚、卵など)と植物性たんぱく質(野菜、豆類、穀類)にわけられます。
腸の短い犬にとっては動物性たんぱく質のほうが消化器官に負担が少ないと言えます。

アミノ酸も必須アミノ酸と非必須アミノ酸の2つのグループに分けることが出来ます。
必須アミノ酸は必要な量が体内で合成できないために、
必ず外部(食品)から摂取する必要があります。

犬の必須アミノ酸は10種類あります。
アルギニン、メチオニン、ヒスチジン、フェルニアラニン、イソロイシン、
スレオニン、ロイシン、トリプロファン、リジン、バリン


非必須アミノ酸は体内で合成できるのため必ずしも摂取する必要はありません。

たんぱく質は生命活動を維持する重要な要素の1つだから当然高品質なことが求められます。
この高品質なたんぱく質を測る基準としてアミノ酸スコア消化率生物価があります。
アミノ酸スコアは必須アミノ酸が適切な割合で同時に存在する割合を示したものです。
アミノ酸スコア100が最も最高な数値で卵などがあります。

消化率はたんぱく質がどのくらいアミノ酸に分解されるかを示した数値です。
この消化率が悪いと吸収も悪くなるので高品質なたんぱく質とはいえません。

生物価は体内に吸収された後、尿、便に排泄されずに体内に保持されたたんぱく質の割合を示したものです。この数値が高いほどたんぱく質として優れているといえるそうです。
種類や品質にもよるそうですが
一般的に動物性たんぱく質のほうが、植物性たんぱく質よりも
アミノ酸スコアも消化率も生物価も高いそうです。

たんぱく質とは|犬の栄養素

たんぱく質は水分の次に体に多く含まれる栄養素です。
たんぱく質の質が悪いと体の中から悪くなっていきます。
たんぱく質は体の中のすべての組織、細胞の成分であります。
たんぱく質の構造は20種類の異なるアミノ酸から形成されています。
たんぱく質の原材料であるアミノ酸は炭素、水素、酵素、窒素、硫黄を含んでいて
これらの配列や形などで異なるアミノ酸が存在しています。
2種類のアミノ酸からなるものをジペプチド、3種類のアミノ酸が結合したものをトリペプチド
それ以上のアミノ酸の種類が結合したものをポリペプチドと呼ばれています。
たんぱく質は主に
・動物、魚などの肉
・卵
・穀物や野菜
・大豆
から摂取することになるでしょう。
動物や魚の肉は高い栄養価を持ち、犬にとってポピュラーなたんぱく質源といえると思います。
最近は魚を使ったドッグフードも多いですね。

卵はビタミンC以外のすべての栄養素を含む(アミノ酸スコア100)万能たんぱく質源です。
卵白は加熱が必要と言われています。

穀類や野菜はいくつかの必須アミノ酸が足りないそうです。
穀類や野菜がたんぱく質源の場合、
必要なたんぱく質を取るために多くの量を食べなければいけないため
犬のように腸が短い肉食系の動物には適していないと言えます

大豆は大地のたんぱく質と言われるほど高品質なたんぱく質源ですが亜鉛、カルシウム、リンなどの吸収を阻害する「フィチン」という酵素を含んでいるのと同時に豊富な食物繊維で犬の短い腸には適さないと言えます。
ただし、豆腐や納豆などの加工食品では消化吸収も良いので適度に与えてもよいでしょう。

2009年9月5日土曜日

水の役割|栄養素

 水は体の7割ほどを占める生命活動に最も重要な栄養素です。
犬や人間にとって水は体重の6~7割も占めるため生命にとって不可欠な栄養素であります。
体内の水分がたった1割でも減ると生命活動に危機さえ与えることさえあります。
体内の水分は血液、リンパ液、細胞内などで循環しており体内での代謝や化学反応に重要な役割を担っています。

水の主な機能

消化、化学反応に対する溶媒
栄養と代謝物の運搬
体内の熱の分散
体温調節
消化器官の補助
体を形成する細胞や血液、リンパ液の主成分

水分は直接水を飲んだり食べ物から摂取されることがほとんどですが、炭水化物やたんぱく質を代謝するときに出来る「代謝水」と呼ばれるものが体内で少量生成されます。
犬にとっての必要水分量は人間と同様に固体や環境によりさまざまです。
ひとついえることは失った水分は必ず補充すると言うことです。
シッコやうんちの時はもちろん、下痢や嘔吐時にも体内の水分は失われます。
常に新鮮な水が飲めるような環境にしておくべきです。
外に出るときは飲み水も一緒にもって行きましょう。
犬にとって・・・生きているものにとって水とは必要不可欠な栄養素なのです。
ただし、犬にミネラルウォーターを与えすぎると尿結石を招く原因と言われています。

2009年9月2日水曜日

犬に必要な栄養素とは

犬に必要な栄養素は人間にも必要なもの。
結局、犬も人も動物だから必要な栄養素は必要量の違いはあれど同じということです
動物は生命の維持、生命の成長、生命の繁殖などさまざまな生命活動をするために食べることで必要なものを摂取し不必要なものを排泄します。動物は「食べる」ことで必要な栄養素を摂取しています。
栄養素は生命の原動力であるエネルギーも供給していますし、栄養素の質、量のバランスが犬や人間などの動物の健康維持や健康管理に重要な役割をしています。

犬や人間などの動物に必要とされる栄養素

たんぱく質
脂質
炭水化物
ビタミン
ミネラル
の計6種類とされています。
これらを総して6大栄養素と呼ばれています。
栄養素の中には体内にて作られるものもありますが
必ず摂取しないと不足するものもあります。
ですから体内では作られない外部から摂取しなくてはいけない栄養素
その役割を理解することが不可欠です。

2009年9月1日火曜日

皮膚疾患やアレルギー治療に貢献するハーブ

ハーブには自然の恵みとも言うべき素晴らしいパワーがあります。
栄養補給、体質改善、免疫力強化、炎症の緩和などがその例です。
ハーブの力を借りて皮膚疾患やアレルギーの予防や治療に役立てましょう。
イエロードッグ
オオバコ
ネトル
フラックス
ホーステイル
リコリス
レッドクローバーなど

ハーブは奥が深いです。
ハーブのことをきちんと勉強することで医者要らず?になるかもしれません。
特に動物は自然の力に影響されることのほうが大きいと思います。
皮膚疾患、アレルギーに関して言えばステロイド系の薬の投与は一時的な回復にすぎません。
回復と言うよりも痛みや炎症を一時抑えるというものです。
個々にもよると思いますが常用することで免疫機能を弱らせる可能性もあります。
皮膚疾患や、アレルギー対策に一番必要なことは食事をはじめ、生活環境からその原因を取り除くことが一番の対策です。それと同時に体質強化、免疫力強化ができればいうことありません。

2009年8月23日日曜日

犬の免疫機能の強化に良い食品やサプリメント

犬の免疫機能の強化に良いとされる食品などをご紹介します。
なお、犬だけでなく私たちにも良いとされます。

月見草オイル
月見草オイルに豊富に含まれたr-リノレン酸がホルモンバランスを整え、
皮膚の炎症を緩和し再生を促進させる。
歳をとった犬やお産経験のある犬はホルモンバランスが崩れやすい子にも良いです。

亜麻仁油
必須脂肪酸であるオメガ3を豊富に含んでいます。ビタミンA、E、酵素を豊富に含んでいます。
亜麻仁油はアレルギーだけでなく多くの炎症性疾患、免疫機能疾患、腎不全やガンといった病気にも効果的だといわれています。

サーモン
サーモンは何気に青魚。
サーモンのアスタキサンチンと呼ばれる赤い色素成分は抗酸化力が極めて高い栄養成分です。
ビタミンEの約550~1000倍にも相当するといわれ、
老化やがんの引き金となる活性酸素から体を守り、
血液をサラサラにして、動脈硬化を抑制します。
アスタキサンチンは、がん抑制や糖尿病腎症の抑制、
眼精疲労の改善、免疫機能向上、ストレス解消などにも役立つ栄養成分です。
またサーモンには、抵抗力をつけるビタミンAや、
カルシウムの吸収を助けるビタミンD、
高脂血症や糖尿病、動脈硬化の予防・改善に有効なビタミンB群なども含まれています。
不飽和脂肪酸で、悪玉コレステロールを減らして、
動脈硬化を予防したり、老化を防ぐEPADHAを豊富に含みます。 

ビール酵母
胃腸の調子を整え、消化吸収の手助けとなります。
血液循環、免疫システムの改善に効果があるとされています。
また丈夫で良質な皮膚や被毛をつくる手助けとなるそうです。
ノミやダニなど防虫効果も期待できます。



          

2009年8月21日金曜日

皮膚疾患やアレルギーの原因を探る

いろんな要因が複雑に絡み合っている場合もあり、時にアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。食物アレルギーだけでなく、こういった要因からアレルギーを起こしてしまう原因は繊細な皮膚組織と関係があります。アレルギーとは免疫機能の過剰反応によって起こる状態のことを指します。
下痢や嘔吐、湿疹などの症状代表的なアレルギー反応です。
これらの皮膚疾患にしてもアレルギーにしても体の免疫機能の低下や免疫機能のバランスが崩れが要因になっていることが多いそうです。
野生の動物をみるとわかりますが、特別に皮膚予防や、アレルギー予防をしているわけではありませんよね。それでも皮膚トラブルを抱えた子はあまり見られません。
アレルギーの要因としてノミやダニを指摘する声もありますが、もしそれらが原因ならば野生の動物のほとんどはアレルギーを持っていることになります。固体にもよりますが、ペットの場合は免疫機能の低下という要因のほうが強いと思われます。
免疫力低下の要因として
栄養の不足
栄養の偏り
生活環境やフードに含まれる化学物質
予防接種を含めた薬の投与
ストレス
・カビ、寄生虫、ウイルスなどの病原体などがあげられます。

狂犬病ワクチンや混合ワクチンなどの予防接種はかなり強い薬で免疫機能を弱らせたり
最悪の場合、ショック死にいたる場合もありますし、
フロントラインなどのノミ、ダニ駆除剤は簡単に言えば殺虫剤です。
殺虫剤で体の表面をコーティングするわけだから、良いわけないですよね。
総合栄養食を謳っているドッグフードも結局は高熱で処理され栄養分はほとんど無いに等しい。
そこにいろんな栄養素や防腐剤を添加するわけだから添加物山盛りになります。
そもそもゴキブリもアリもハエも見向きもしないドッグフードってどうなんでしょうか・・・。
ストレスも大敵です。人間でも同じですが、ストレスにより脱毛したり皮膚が荒れたり、
食欲が落ちたり・・・人間以上にペットとして飼われている犬たちはストレスを感じます。
これらがすべてではないですが皮膚のトラブルやアレルギーの原因を探りそれを取り除き強い体作り、免疫力の強化をすることがトラブル解決の方法となるわけです。

皮膚や被毛の状態から犬の健康状態を探る

犬にとって皮膚や被毛の状態はその犬の健康状態を知ることができます。
健康な状態だと被毛はピカピカ、皮膚もきれいな色をしていますが、逆だと被毛はパサパサ、皮膚の状態も良くありません。

近年ではアレルギーを含む皮膚疾患を持つ犬たちが増えてきています。
かゆみ、脱毛、湿疹、フケ、足や陰部を頻繁になめたりする行為、外耳炎もそうですし、皮膚が赤くなったり、黒ずんだりと・・・皮膚や被毛に如実に出てきます。
このような状態にあると決していい状態とは言えず、健康状態が損なわれていることの証であり、早めに対策をするべきです。放置してはいけません。
皮膚の異常、被毛の異常に気づいたときは、何がいけないのかその原因を考えて見る必要があります。

2009年8月14日金曜日

ガンと活性酸素

ガンを含むあらゆる病気の進行に関係しているのが活性酸素です。
活性酸素とは動物が酸素を体内に取り入れることで生成され有害物質から体を守る役割も果たしています。しかし、この活性酸素も必要以上に摂取してしまうと細胞を攻撃する有害な物質に早代わり。
この活性酸素を増やす要因として考えられているのが排ガス、タバコ、殺虫剤や他の化学物質、薬などです。これらは普段身の周りに普通に存在します。
活性酸素が多量に発生するとそれを解毒しようとする働きが体の中にはありますが、大量の体内酵素が必要となってくるわけです。その結果として、免疫力が低下してしまいます。
活性酸素を抑制する物質が抗酸化物質とよばれるものです。
抗酸化物質として有名なのがビタミンC、ビタミンE、カロチノイド、イソフラボンなどです。
これらの栄養素が含まれている食材を意識的に取るようにすることでガン予防につながります。

ガンの原因ー食材から考える

 ペットフードを加工する段階で有害な物質が添加されていなかったとしても安心はできません。
なぜなら食材の中にこれらの物質が残っている可能性があるからです。私たちが食べるものでも問題視されていますが家畜の伝染病予防、成長促進などに使われる大量の抗生物質やホルモン剤、野菜などを育てるために使われる農薬や化学肥料などの残留などの問題があります。
特に原材料の素性がわからないドッグフードなどの加工食品についてはこの問題が不安視されます。
また加工食品となると生きた栄養素を加工段階で喪失している恐れもあります。生きた栄養素の中にはガンの抑制に有効なものがあると考えられています。
ガンとは関係ありませんがある動物園では肥満になった動物に与える餌を加工した餌から生食に変えることによって動物のダイエットに成功したという話もあります。加工食品はすぐに食べることができ非常に便利ですが、食べ物が本来持っている栄養素を喪失しているリスクもあるということを念頭におかなければなりません。原材料そのものの安全性を重視、確認する必要がある時代なのです。

近年増えてきた犬のガンの要因

 前回はガンとは何かと言うことを取り上げました。
ガンとはもともと正常な細胞の遺伝子があることから暴走し正常な細胞を破壊し、最悪の場合命をも奪ってしまう病気でした。またガンを引き起こす確立をさまざまなケアから下げることもできると言うことを取り上げました。

今回はそのガンの原因を探って生きたいと思います。
ガンの発生には遺伝子的要因と、外的要因が挙げられますが外的要因について触れて生きたいと思います。ガンの発生に関係しているものとして食事やストレス、有害物質(排ガス、添加物、タバコなど)が世間一般的に知られています。特に猫の場合毛づくろいをしますよね。その毛にタバコの煙や排ガスなど、発がん性物質が付着することによりガンにかかるともいわれています。

また食べ物の腐敗、酸化防止、見た目を重視するあまり、多くの食べ物に保存料や、着色料などの食品添加物が多用されています。人間が食べるものはもちろんのことドッグフードにも使用されています。 このような添加物の中には安全基準に満たないものもあり発がん性が確認されているものもあります。 BTA、BHT、エトキシンといった保存料がそれにあたります。
これらの保存料は安い上に効果が抜群と言うこともありこれまでドッグフードに多々使われていたと言います。今年の6月からペットフードの原材料の表示義務が100%になったため一応の目安にはなりますが、ペットフード製造工場でBTA、BHT、エトキシンといった保存料が使用されていなくても原材料自体に使われている可能性が無きにしも非ずで、そういった場合は原材料表示されません。
私たちは何気にこのドッグフードを含めたペットフードを愛犬や愛するペットに与えていますが有害物質が含まれていないか常に意識し、何を食べさせているのか、もしくは自分たちは何を食べているのか真剣に考える必要がある世の中になっています。特に近年では人が口にするものまで偽装する世の中です。業者はお金のためなら何だってします。自分たちの目で口で確かめることが一番だと思います。

2009年8月13日木曜日

犬のガンについて

昨今、犬の死因として上位に来ているのがガンです。
年齢が高くなるにつれてガンになる確率も高くなると言われています。
しかし、最近では若い犬でもガンにかかるケースが目面しくありません。
愛犬がガンにかからないためにも、ガンの発生原因を理解し、普段から予防を行うようにしましょう。

ガンとは細胞の異常な増殖によって起こる100種類異常の病気の総称と定義されています。
ガンは犬や人の体を作るある細胞の遺伝子に異常が発生し、ガン細胞に変化するところから始まります。ガン細胞の細胞分裂のスピードは速くどんどん増殖していくのが特徴です。
ガン細胞は血液中の栄養素や酸素を大量に消費するために正常な細胞にきちんを栄養素が伝わらず健全な細胞を徐々に弱らせていきます。そして健全な細胞を破壊し、最終的には命を奪ってしまう恐ろしい病なのです。
ガンの発端である細胞の遺伝子の異常は遺伝的なものや、発ガン性物質と呼ばれるものにより引き起こされる場合があります。しかし、いずれにせよ私たちの体の中に存在する細胞を治すガン抑制遺伝子によって守られているため、正常な細胞がそう簡単にはガン細胞になったりしません。
遺伝子を傷つける要因が大きなときや、継続的に遺伝子を傷つけてしまったりしたときにガン細胞が増殖を始めるのです。結局のところ日ごろのケアによりガンになる確立を抑制することは可能なんです。

2009年8月9日日曜日

胃腸を健康に保つための栄養素

消化酵素やプロバイオティクスのほかに胃腸を健康に保つために大切なものとして食物繊維やオリゴ糖、グルタミンがあげられます。

食物繊維やオリゴ糖はプロバイオティクスの増殖を助ける働きをします。
グルタミンは消化器官の働きに最も重要なエネルギー源です。
グルタミンは肉や卵などの動物性たんぱく質に多く含まれます。

犬も人も胃腸の免疫機能強化のために プロバイオティクス

 胃腸の働きは生きていくうえで大切な役割を担っています。
胃腸は消化吸収という機能だけでなく免疫機能も備わっています。
胃腸の免疫機能を充実させるためには腸内の細菌バランスが肝心になってきます。
プロバイオティクスは善玉菌で有害な菌の増殖を抑え、さまざまな疾患のリスクを軽減してくれます。
プロバイオティクスが十分でない場合、腸内の細菌のバランスは整っていません。
そのため免疫機能に影響が出て疾患へのリスクが強くなります。
腸内の善玉菌であるプロバイオティクスがストレスや添加物や抗生物質などの薬品などの投与によりプロバイオティクスが減少傾向にあるそうです。
ゆえに積極的にプロバイオティクスなどの善玉菌を取り入れる必要があります。
最も手軽にプロバイオティクスを取れる食材がヨーグルトです。
ヨーグルトは意外と食べてくれますよ。

健康な胃腸を保つために大事な消化酵素

健康な胃腸を保つために大事なもののひとつに消化酵素というものがあります。
消化酵素とは食べ物を消化し吸収するときに使われる酵素です。
消化酵素は胃やすい臓など体の中にあるものと食べ物から取り入れるものとに分けられます。
消化酵素は食べ物をしっかり消化しその栄養を吸収するためには不可欠な存在なのです。
消化酵素のみならず、すべての酵素は熱に弱いという性質なため48度以上で加熱すると活動停止します。そのため火を通した食事や高熱で焼かれた一般的なドッグフードを食べている場合、消化酵素を食べ物から吸収することはできません。そのため慢性的な消化酵素不足に陥り胃腸の働きが悪くなり栄養吸収、消化という胃腸の大事な役割が阻害されてしまいます。
また消化酵素の不足は単に栄養吸収の妨げになるだけでなく代謝酵素の供給にも影響を及ぼします。
このように消化酵素が不足すると不足分の消化酵素を代謝酵素から補うわけです。
そうすると代謝酵素も減ってくるわけです。
代謝酵素は体のありとあらゆる細胞、器官を動かすために必要な酵素です
たとえば肝臓の代謝酵素は500種類以上の酵素の働きにより成り立っているわけですが、仮に肝臓の代謝酵素が減ってしまうと肝臓に障害をもたらすと言う結果になってしまうのです。
ゆえに十分な消化酵素を体内に取り入れると言うことは健全な生活を送る上で必要不可欠なことなのです消化酵素は生肉、生魚、生野菜、果物など熱を通していない生の食材に多く含まれていると言われています。また納豆やヨーグルトに代表される発酵食品にも多く含まれているそうです。
これらの生の食材や発酵食品を多く取ることで消化酵素を補うことができます。
しかしながらドッグフードが主流の昨今ではこの消化酵素を取り入れることは不可能です。
犬の胃腸の健康維持、体の健康維持のためにも生の食材や、発酵食品、消化酵素系のサプリメントを日々の食事の中に取り入れるようにしましょう。

2009年8月8日土曜日

健康維持に不可欠な胃腸の健康

 胃腸を含む消化器官の主な役目は食べ物の消化吸収、および排泄です。
消化器官で生命活動に必要な栄養分を消化、吸収するわけです。
仮に消化器官に以上が出てしまうと、栄養分の消化吸収にも影響が出てくるわけで健康状態にも影響が出てくるわけです。そういった意味では胃腸の健康は体全体の基本であります。
ゆえに食生活と排泄は健康に生きていくためには最も重要な事だといえます。

また胃腸の重要な役割のひとつに免疫機能としての役割があげられます。
胃腸には感覚機能が備わっていて体にとって有害、無害を感じ取り嘔吐や下痢などの症状により体に入った有害なものを早く取り除こうとします。
また腸内では有害な細菌の増殖を抑えようとする働きもあります。
胃腸器官が正常に働かない場合、他の免疫機能が働くわけですがその分負担も大きくなりアレルギーや自己免疫疾患など、他の症状を引き起こす要因となります。
このことから胃腸の健康を正常に保つことは体の健康を保つことになるのです

2009年8月7日金曜日

犬の健康管理も基本は食事から

 昔から「医食同源」という言葉で表され、医療と食事はきっても切れない関係にあります。
これは人間だけでなくペットを含めた動物すべてにいえることです。
しかし、私たち飼い主は家族同然のペットにも関わらずドッグフードさえ与えていればいいという固定概念にとらわれ、生命の基本である食事の重要性を疎かにしていると思いませんか?。

人間の場合、食事のトータルバランスを考えて日々の食事を取っていると思いますが、犬の場合、カロリー的に、栄養的にバランスが良いドッグフードと思ってそれだけ与えている人も多いでしょう。
これを人間にたとえたらシリアルやカロリーメイトなどのトータルバランス食品を毎日毎日、朝昼晩と食べていることと同じです。確かに味覚の面では犬は人間に劣ります。
だからといって同じ食材ばかり与えていると飽きる犬もいるだろうし、本当にその食事があっているのかどうか分からないと思います。
やはり、たくさんの食材からたくさんの必要な栄養素をバランスよく取ることが大事なのです。
そして病気や怪我に負けない、病気や怪我から早く回復できる体を作っていくことが大事です。
人間を含め動物は本来、自力で体を治そうとする自然治癒力の力が備わっています。
自然治癒力を高めるためには加工食品をメインに食べるのではなく、いろいろな食材からいろんな栄養素を取り入れることが不可欠だろうと思います。これこそが医食同源の基本だと思います。

犬も人間も同じ動物です。あなたのワンちゃんの食事の基本を見直してみましょう。

2009年8月5日水曜日

犬の感覚器官 嗅覚

 感覚器官とは体などに加えられた知覚刺激を受け入れる器官のことです。
感覚器官には視覚(目)、聴覚(耳)、嗅覚(鼻)、味覚(舌)などがあげられます。
知覚刺激は末梢神経を通して脳に伝えられて初めて体の外や中の異常などを察知できるのです。
動物はこの感覚器をたよりに周りの状況を的確に判断します。
犬の場合主に嗅覚が発達しています。
嗅覚とは気化した化学物質が鼻粘膜から分泌された粘液に溶け、嗅上皮を刺激したときに得られる感覚のことです。嗅上皮は嗅細胞のあつまりで触覚のようなものです。

犬はこの嗅上皮の面積が広く人を1とした場合2倍から18倍の面積の広さを持っています。
嗅上皮の広さは嗅覚の良さに比例しており、そのため犬は人間にくらべ嗅覚が優れているのです。

逆に味覚では人間のほうが優れています。
これは味覚を司る舌の表面にある味蕾(みらい)という神経細胞の数によるもので人間が1万個あるのに対し犬は約1700個しかありません。
味が全く分からないわけではないですが人間ほどの味覚は無いといえます。

2009年8月1日土曜日

犬(人を含めた動物)のリンパ液とその付属機関

リンパ液が流れる菅系とその付属機関のことをリンパ系といいます。
このリンパ系の働きは犬も人間も同じです。
リンパ系はリンパ液、リンパ管、リンパ節から形成されています。
リンパ液は無色透明にちかい色で体液の一部がリンパ管に流れ出たものです。
リンパ管はリンパ液が流れる管のことです。静脈に沿って形成されていますが最終的には静脈で血液と合流します。
リンパ節はリンパ管のところどころにある、球状または大豆状のふくらみの部分です。
リンパ液が通る間にリンパ液中の異物が各細胞に拿食されて生態が防衛される免疫反応器官。
リンパ球が増殖する場所でもある。

2009年7月30日木曜日

犬 内分泌系のはなし

 犬の内分泌も人の内分泌も働きは同じ、内分泌とは腺で作られた物質が
直接に血液やリンパ液内に分泌される現象のことを指します。

内分泌を行う腺のことを内分泌腺といいます。
犬の場合の内分泌線は松果体、脳、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、生殖腺などが挙げられます。
この内分泌腺で分泌される物質をホルモンと呼んでいます。
このホルモンは現在でも新たなホルモンが発見されている摩訶不思議な物質です。

内分泌腺で作られ、血液やリンパ液内に分泌されたホルモンは血液と一緒に全身に運ばれそのホルモンを必要としている臓器に運ばれてホルモンが作用します。

主な内分泌腺の働きは

松果体:性腺刺激ホルモンを抑制するメラトニンの産出。

脳下垂体:前、中、後に分けられ主に他の内分泌腺の活動を支配するホルモンの分泌

甲状腺:血液中のカルシウム値を下げるホルモン、カルシトニンの分泌
     新陳代謝の活性化、成長促進させる甲状腺ホルモンの分泌

副甲状腺:カルシウム濃度を調整するパラソルモンの分泌

副腎:脂質やたんぱく質を糖質に変える
   抗炎症作用、免疫作用
   ナトリウムの再吸収の促進。
   カリウムの排泄。
   男性ホルモン作用
   心拍亢進、動脈収縮、血液上昇。
   胃腸の働きの抑制
   気管の弛緩などの働きをもつホルモンを分泌。

すい臓:すい臓にある内分泌細胞の集まりをランゲルハンス島(すい島)といいます。
    すい臓全体に島のように散在しています。
    ランゲルハンス島はA、D,B細胞がありそれぞれ役割が違う。
    A細胞・血糖をあげる(グルカゴン)
    B細胞・血糖を下げる(インスリン)
    D細胞・グルカゴンとインスリンの抑制

生殖腺:生殖機能をコントロールする
   

犬 腎臓の役割

犬 腎臓の役割は主に

1.代謝老廃物と異物を取り除く
  腎臓の役割は老廃物や他の不要なものを血液をろ過することによって尿として排出する役割。

2.水分の調整
  腎臓は尿の濃さや量を調整し、体の中の水分量を一定に保っています。
  ですから水分が多すぎると尿が薄く多くなります。

3.電解質の調整
  この電解質の調整という働きにより体液の浸透圧、酸、PH値が一定に保たれています。

4.ホルモンの分泌
  腎臓はエリスロポエチンという血液を造るホルモンを分泌します。
  血圧を正常に保とうとするホルモン、レニンを分泌します。
  

腎臓で作られた尿は尿管を流れ膀胱に運ばれます。膀胱でためられた尿は尿道を通って外に排出されます。

2009年7月25日土曜日

人のアトピー性皮膚炎の治療

 犬の場合と同様に人のアトピー性皮膚炎の場合も遺伝的要因が大多数のようです。
それに皮膚の免疫力低下と外部からの刺激やストレスが要因となっている模様。
人の場合もアトピー性皮膚炎の人全てに対して効果のある治療法は存在していないそうだ。

ということから人のアトピー治療を参考にしてみます。

ドライスキン(乾燥肌)であるために、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなっている状態で
皮膚の乾燥は皮膚の保湿因子であるセラミドの含有量が低下し、水分を保持できないことが原因です。

この水分が外からの刺激を弾いてくれる役割をしているそうす。
またアレルギー反応を起こしやすい体質であるため、刺激の影響は倍増してきます。
例えば、かゆみが起これば、掻いて皮膚のバリアをさらに弱くしてしまうため、悪循環に陥ります。

アトピー性皮膚炎の治療法は、皮膚というバリア機能を回復させること。
セラミドが十分にあって皮膚が潤いで満たされている健康な肌にすることです。

次にアレルギーを起こすアレルゲンとの接触を完全に絶つことです。
皮膚のバリア機能がいくら弱くてもアレルゲンがいなければアレルギーは起きません。

肌の防御力を上昇させるためには、保湿剤を使用する。だだし、石鹸で洗うなど皮膚は清潔にしておく

アレルゲンを絶つためには、布団はこまめに干して、掃除機も使用し、じゅうたんの部屋を避ける、なるべく家の中にいないなどがあげられます。

アトピー性皮膚炎はコントロールしなくてはいけない病気。
アトピーと一言に言っても、その人の特徴によってその病態は全く異なるため、まずは自分の体をよく知ることが大事。

ということで犬も人も肌の保湿と清潔さとアレルゲンの除去がキーポイントとなりそうです。

犬のアトピー性皮膚炎について調べてみる

 犬のアトピー性皮膚炎で悩んでいる人が意外と多いことが分かった。
アトピー性皮膚炎はダニ、カビなどのアレルゲンに対して免疫機能が過剰に反応してしまうために起こってしまう病気。
アトピー性皮膚炎は、遺伝的なものと皮膚のバリア機能低下に
ストレス、アレルゲンなどの「生活環境」が加わり発症する。
遺伝的な要因でアトピー性皮膚炎になりやすい犬種はシーズ、柴犬、レトリーバー、シェットランドシープドッグ、ダルメシアン、テリア系など。これらの犬種は他の犬種よりアトピー性皮膚炎になりやすい犬種だそうです。アトピー性皮膚炎発症年齢は約70%が3歳以下、約85%が5歳以下です。

皮膚のバリア機能不全によるアトピー性皮膚炎は
皮膚の脂分が不足→角質層の水不足。この角質層の水分不足が皮膚のバリア機能の低下につながり、外的アレルギー要因が侵入しやすくなってしまいます。
皮膚が弱い子は、アトピー性皮膚炎になりやすいと言える。

アトピー性皮膚炎の症状は、目のまわり、顔の周り、耳、足の先、わきの下、足の付け根など皮膚の薄いところに出やすくなっています。
例えば
・毛の密度が薄くなった
・毛の色が薄くなった
・変色した(皮膚や被毛が黒っぽくなる)
・抜け毛が増えた
・皮膚が薄くなったような気がする
・毛刈りした部分の毛の成長が遅い
・フケ症である
・手脚の関節部分(ひじ、ひざ)に脱毛、紅い斑点、かさぶたがある
・引っかき傷のあと
・皮膚が硬く厚くなる
・体を掻いたり舐めたりする
アトピー性皮膚炎の発症しはじめの頃は、一定の季節だけ痒がることが多いですが年を取るにつれて、痒みが慢性化し、アトピーの症状が一年を通して出るようになります。

アトピー性皮膚炎の完治は難しいが放置しておくと悪化するばかり。
それどころかするどい爪や強靭なアゴで痒い場所を噛んだりすると他の病気(皮膚の悪性腫瘍など)になることもある。そうならないためにも病院での治療、飼育環境、食事内容などの生活環境を改善し、
アトピー性皮膚炎のの症状を軽減させることが必要である。

痒い症状を和らげるのもひつようだけれども雨風に耐えれる「強い皮膚を形成」することのほうが大事だと思う。

2009年7月21日火曜日

犬の脱毛について

 最近我が家の子の脱毛がひどい。湿疹もひどい。
毎年この時期(梅雨いりぐらいから秋口ぐらいまで)になると湿疹がでるのだが今年はどうも様子が違う。湿疹のぶつぶつの一つ一つが去年より大きいし、何より脱毛がひどい。全体的に毛が薄くなってきている。ちょっと犬の脱毛、薄毛の原因について調べてみました。

犬の脱毛の要因は本当にさまざま。

ストレスからくる脱毛、アトピーからくる脱毛、ホルモンの異常からくる脱毛、ノミ・ダニなどの寄生虫からくる脱毛、カビ・細菌などの感染症による脱毛などさまざまです。


アトピーや寄生虫、細菌による脱毛の多くは、かゆみや炎症、発疹をともなうようだ。
カビの場合は円形の脱毛が見られる。

内分泌性皮膚炎(ホルモン疾患)は、かゆみがほとんど見られないといった特徴があり、
主に老犬に多いらしい。

脱毛の原因を突き止めてそれを除去するわけだけどこれが厄介そうです。
うちの子の場合、かゆみ、湿疹があるためアトピーか寄生虫、細菌の類だと思われる。
寄生虫や細菌の類ならばサンプルとって顕微鏡で見てもらえばわかるだろうがアトピーの場合、この原因を突き止めるのが難題だ。動物病院での血液検査はバカ高い。
食べ物なら除去できるがハウスダストの類だとこれを除去することはほぼ不可能。
徹底的に部屋を締め切り空気清浄機を回す人もいるようだけれどこれは返って逆効果。
定期的に換気するほうがよいらしい。

やっぱり免疫力を高める方向で検討してみようと思う。
免疫力を高めるにはやはり食事と精神面の安定だろう。
この2つをクリアできればアトピーも克服できるかもしれない。

2009年7月19日日曜日

血便の色で判断する

下痢になると血便を伴うことが多々あります。
そんなときは愛犬の調子をみながら血便の色をチェック!
血便の色がきれいな赤であれば肛門の出口付近が傷ついている可能性が大きい。
調子も良さそうならそこまで深刻にならないでよろしいかと・・・。

逆に血便の色がどす黒かったら要注意。
腸の奥深く、もしくは他の内臓の調子が悪い可能性が大らしい。
また本当におなかが痛くなると抑えたり、ひどいときには触るだけですごく痛がるそうです。
下痢の原因は多種多様。
愛犬の健康管理も子供の健康管理も似たようなもの。
ふだんから注意深く観察しておきましょう。

2009年7月14日火曜日

犬の下痢の原因その2

我が家の犬の下痢が少々長引いているのでしかたなく獣医に見せることにしました。
血便をともない日に何度も汁のような便をします。時には血しかでないことも。
結論を言えば今回の下痢の原因の特定はできませんでした。

急激な温度の変化で抵抗力が弱くなったからではないかという獣医の見解でした。
エアコン、扇風機の使用が多くなるにつれ体調を壊す子も少なくないそうです。
ここ最近、下痢の犬が結構訪れてきたようです。

面白いことに共通するのがすべて発情期である子だった点です。

発情期による体力の低下やホルモンバランスの崩れとこの時期に良く使うエアコンや扇風機などの影響で体調を崩したのではないかという見解でした。

丸まって寝ている場合は要注意です。
それは犬が寒がっている可能性もあるそうですから。
基本的に伸びて寝ている姿のほうがリラックスして快適な温度だそうです。
後は消化のよいものを与えることです。
基本的には絶食。
疲れた胃を休めることが一番の治療法です。
丸1日~2日も休めれば元に戻ることが多いです。
それでも食べたがる子にはカリカリドライフードならば白湯でふやかして与えましょう。
手作りなら胃に負担にならないようにミキサーなどで細かくするのがよろしいかと思います。
与える量は普段の4~5分の1。
それと病院でお薬をもらっているなら別ですが整腸剤のビオフェルミンを適量。
これで様子見です。
整腸剤ビオフェルミンは結構、効果アリです。

2009年7月3日金曜日

犬の下痢の原因と対策

 最近ずっと下痢が続く我が家の愛犬。

下痢の要因と対策について調べてみました。
下痢の原因は主に大腸か小腸の異常が要因となることが多いそうです。

その前に小腸は栄養を吸収する器官。

大腸は水分を吸収する器官です。


小腸に異常がある場合と、大腸に異常がある場合です。この鑑別は重要ですが、症状の特徴をいくつかを知っていれば、比較的簡単です。まず、体重の変化によって、原因部位を見分けることができます。動物が下痢を起こし、体重が減少してきたときは、下痢の原因は小腸にあります。なぜなら、小腸では食べ物の栄養が吸収されますが、そこに異常があると、栄養が十分に吸収されず、体重の減少が引き起こされるからです。 これに対して、大腸の主要な働きは水分を吸収することです。大腸の何らかの異常のために、水分が吸収されず、下痢が起こっても、栄養はすでに吸収されていますから、体重の減少はあまり見られません。

我が家の娘は体重の変化は無いし、水のような便なのでおそらく大腸のほうが悪いようだ。
だがその原因いついてはストレスなのか消化不良なのか体調不良なのか感染症なのか不明です。
この下痢に伴い食欲不振と元気が無いなどの体調不良が伴うと芳しくありません。
こういった場合は担当の獣医に見せるのが無難かもしれません。


2009年6月30日火曜日

犬の消化器官

 犬の消化器官は口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸・肛門の消化管と
消化に関わる付属の器官(唾液腺・肝臓・胆のう・肝臓)に分けることができる。

犬とネコは基本的に肉食動物。ちょっと違うところは犬は奥歯で食べ物をすり潰すことが可能なこと。
これは奥歯の本数による。犬のほうがネコのそれより若干多い。
そのため歯の数から見ると犬は食物などをすり潰すことが可能な雑食性ともいえる

犬の永久歯の数=42本
切歯:12本
犬歯:4本
前臼歯:16本
後臼歯:10本

口腔内に入った食物は食道に運ばれます。
食道の主な働きは食べたものを胃に送り込む役割をしています。
胃に運ばれた食物は胃の中で一時的に蓄えられます。その間に胃液を分泌し食物中のたんぱく質を分解します。たんぱく質を分解した残りはドロドロになった状態で十二指腸へと運ばれます。

胃から小腸に運ばれた食物はまず十二指腸で膵液、胆汁、腸液が分泌され 糖質、たんぱく質、脂質の消化が行われます。栄養吸収はこの段階で行われます。
小腸で栄養吸収された残りカスが大腸に運ばれ水分やミネラルを吸収し糞が作られます。
勘違いしがちですが大腸には消化機能はありません。

肝臓にはたんぱく質の合成、ブドウ糖と脂質の代謝、解毒といった働きがあります。
食物に含まれるたんぱく質は腸でアミノ酸に分解、吸収され血液で肝臓に運ばれます。
すい臓ではアミノ酸を原料にして体に必要なたんぱく質や酵素をつくり各組織に送ります。

2009年6月25日木曜日

犬の食事の基礎知識

基本的に犬は肉食動物。

肉食獣動物は、獲物の草食動物を倒した時、肉も食べるけれど、
肉そのものよりも真っ先に食べるのは内臓なのです。

それは草食動物の内臓や、その中に残っている内容物には、

ビタミンやミネラルなどが含まれているから
大事なのは肉の栄養よりも、ビタミンやミネラル!
ビタミン、ミネラルは犬に限らず人間でも必要なもの。


犬は人間のパートナーとして長い時を過ごしていくうちに人間の主食である米やパンといった炭水化物や野菜を食べるようになってきました。
基本的に炭水化物は、肉や内臓からは、ほとんど得ることはできない。
基本的に肉食動物である犬は炭水化物を消化することが苦手な動物なのだ。
炭水化物は糖質になり、カラダを動かすエネルギーになるが、犬などの肉食動物はタンパク質や脂肪から合成できる分の糖質でまかなわれている。
そういったわけで炭水化物の消化が苦手な犬は人間に比べて3~5倍のタンパク質が必要
また野菜などは消化しやすくしてあげるほうがいい。

2009年6月16日火曜日

血液の役割|犬の健康管理

血液は血漿という液体部分と赤血球、白血球、血小板の3つの細胞成分から出来ている。

血液は酸素や二酸化炭素、ホルモンや栄養素などの運搬に食菌作用などがある。

いわば潤滑油のようなものです。



血漿は血液中の約55%を占める。そのうち約91%が水分です。

いかに「水分」が大事かわかります。

赤血球は酸素を体の隅々まで行き渡せ、二酸化炭素を排出する役目。

赤血球は体の中で一番多い細胞でヘモグロビンを含んでいる。

白血球は細菌の進入を防ぐ役目。このバランスが崩れると発熱を起こしやすくなる。

血小板は血を凝固させる役目。

犬も人間も血液の役目は同じということです。

2009年6月14日日曜日

犬の脈拍数を知る|犬の健康管理

 通常、犬の脈拍は内股にある股動脈で測ります。
手で触ってもわかりますが、わかりにくい場合は心音で測ります。
人間と同様に犬の脈拍も1分間での数やリズムを確認します。
通常時の脈拍数は 70~180/分
大型犬ほど脈拍数は少なくなります。
呼吸数は20~40回

脈拍のリズムは正常な場合は規則正しいリズムなわけですが
犬種によっては(シーズーなど)一定でない子もいます。
我が家のシーズーたちはみんな不整脈です。
はじめは焦りましたが、かかりつけの先生によると
シーズーは特に多くそれが悪いわけではないそうです。

2009年6月10日水曜日

犬の体温を知る|犬の健康管理

飼っている犬がごはんを食べない、調子が悪いときは必ずその兆候が見られます。
その調子のバロメーターを図るサインを「バイタルサイン」と呼んでいます。
「バイタル」とは生きているという意味合いがあり人間を含め動物の状態を把握するための基本的な情報のことをいいます。

では犬に関してのバイタルサインは主にどこをみるかというと
1.体温 
犬の体温を計る場所は通常肛門です。肛門から体温計をさし直腸の温度を計測します。
犬の平熱はおおむね38度から39度の間と言われています。
体温計は人間用のもので問題です。
体温計のときは肛門で計るのが良いですが、
わきの下でも熱が普段より高い低いはある程度わかります。
しかし、人間でも人それぞれで平熱が低い人や高い人もいるように犬にも当てはまるそうで愛犬の平熱を知っておくことがバイタルサインの早期発見に繋がります。
また暑い時期や興奮状態のときは体温が上昇するので普通の状態のときに測定するようにしましょう。
40度以上の高熱が続くと命の危険があるので、食欲が無い、ダルそうにしている、体温がいつもより高いときはスグに体温を計ることをオススメします。
とにかく動きが鈍いです。そして食欲が無い。これは一目瞭然でした。
高熱が出る要因として風邪はもちろんですが体内での炎症が考えられるそうですがどちらか特定は出来ないとの事。
その為、処置として抗生物質と解熱を2本打ちます。
原因が特定できないから注射が2本になったのだと思います。
家では暖かい場所で保護し、ごはんも生肉をあげていましたが家の子の場合、1週間も熱が下がったり上がったりの繰り返しでした。
注射を打てば熱が下がるんですが次の日にまた高熱が出る、の繰り返しでした。
結局、冷たいアイスクリームをあげた次の日に熱は収まりました。
抗生物質より冷たいアイスクリームの方がうちの子には効果があったようです。
まとめ
・犬の体温はおおむね38~39度の間
・40度を超える熱が続くと命の危険
・犬の体温は体温計を用いて肛門で計る
・肛門から一節半くらいまでいれる
・平熱を知っておく
・食欲低下、動かないというサインを見逃さない