2009年7月30日木曜日

犬 内分泌系のはなし

 犬の内分泌も人の内分泌も働きは同じ、内分泌とは腺で作られた物質が
直接に血液やリンパ液内に分泌される現象のことを指します。

内分泌を行う腺のことを内分泌腺といいます。
犬の場合の内分泌線は松果体、脳、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、生殖腺などが挙げられます。
この内分泌腺で分泌される物質をホルモンと呼んでいます。
このホルモンは現在でも新たなホルモンが発見されている摩訶不思議な物質です。

内分泌腺で作られ、血液やリンパ液内に分泌されたホルモンは血液と一緒に全身に運ばれそのホルモンを必要としている臓器に運ばれてホルモンが作用します。

主な内分泌腺の働きは

松果体:性腺刺激ホルモンを抑制するメラトニンの産出。

脳下垂体:前、中、後に分けられ主に他の内分泌腺の活動を支配するホルモンの分泌

甲状腺:血液中のカルシウム値を下げるホルモン、カルシトニンの分泌
     新陳代謝の活性化、成長促進させる甲状腺ホルモンの分泌

副甲状腺:カルシウム濃度を調整するパラソルモンの分泌

副腎:脂質やたんぱく質を糖質に変える
   抗炎症作用、免疫作用
   ナトリウムの再吸収の促進。
   カリウムの排泄。
   男性ホルモン作用
   心拍亢進、動脈収縮、血液上昇。
   胃腸の働きの抑制
   気管の弛緩などの働きをもつホルモンを分泌。

すい臓:すい臓にある内分泌細胞の集まりをランゲルハンス島(すい島)といいます。
    すい臓全体に島のように散在しています。
    ランゲルハンス島はA、D,B細胞がありそれぞれ役割が違う。
    A細胞・血糖をあげる(グルカゴン)
    B細胞・血糖を下げる(インスリン)
    D細胞・グルカゴンとインスリンの抑制

生殖腺:生殖機能をコントロールする
   

犬 腎臓の役割

犬 腎臓の役割は主に

1.代謝老廃物と異物を取り除く
  腎臓の役割は老廃物や他の不要なものを血液をろ過することによって尿として排出する役割。

2.水分の調整
  腎臓は尿の濃さや量を調整し、体の中の水分量を一定に保っています。
  ですから水分が多すぎると尿が薄く多くなります。

3.電解質の調整
  この電解質の調整という働きにより体液の浸透圧、酸、PH値が一定に保たれています。

4.ホルモンの分泌
  腎臓はエリスロポエチンという血液を造るホルモンを分泌します。
  血圧を正常に保とうとするホルモン、レニンを分泌します。
  

腎臓で作られた尿は尿管を流れ膀胱に運ばれます。膀胱でためられた尿は尿道を通って外に排出されます。

2009年7月25日土曜日

人のアトピー性皮膚炎の治療

 犬の場合と同様に人のアトピー性皮膚炎の場合も遺伝的要因が大多数のようです。
それに皮膚の免疫力低下と外部からの刺激やストレスが要因となっている模様。
人の場合もアトピー性皮膚炎の人全てに対して効果のある治療法は存在していないそうだ。

ということから人のアトピー治療を参考にしてみます。

ドライスキン(乾燥肌)であるために、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなっている状態で
皮膚の乾燥は皮膚の保湿因子であるセラミドの含有量が低下し、水分を保持できないことが原因です。

この水分が外からの刺激を弾いてくれる役割をしているそうす。
またアレルギー反応を起こしやすい体質であるため、刺激の影響は倍増してきます。
例えば、かゆみが起これば、掻いて皮膚のバリアをさらに弱くしてしまうため、悪循環に陥ります。

アトピー性皮膚炎の治療法は、皮膚というバリア機能を回復させること。
セラミドが十分にあって皮膚が潤いで満たされている健康な肌にすることです。

次にアレルギーを起こすアレルゲンとの接触を完全に絶つことです。
皮膚のバリア機能がいくら弱くてもアレルゲンがいなければアレルギーは起きません。

肌の防御力を上昇させるためには、保湿剤を使用する。だだし、石鹸で洗うなど皮膚は清潔にしておく

アレルゲンを絶つためには、布団はこまめに干して、掃除機も使用し、じゅうたんの部屋を避ける、なるべく家の中にいないなどがあげられます。

アトピー性皮膚炎はコントロールしなくてはいけない病気。
アトピーと一言に言っても、その人の特徴によってその病態は全く異なるため、まずは自分の体をよく知ることが大事。

ということで犬も人も肌の保湿と清潔さとアレルゲンの除去がキーポイントとなりそうです。

犬のアトピー性皮膚炎について調べてみる

 犬のアトピー性皮膚炎で悩んでいる人が意外と多いことが分かった。
アトピー性皮膚炎はダニ、カビなどのアレルゲンに対して免疫機能が過剰に反応してしまうために起こってしまう病気。
アトピー性皮膚炎は、遺伝的なものと皮膚のバリア機能低下に
ストレス、アレルゲンなどの「生活環境」が加わり発症する。
遺伝的な要因でアトピー性皮膚炎になりやすい犬種はシーズ、柴犬、レトリーバー、シェットランドシープドッグ、ダルメシアン、テリア系など。これらの犬種は他の犬種よりアトピー性皮膚炎になりやすい犬種だそうです。アトピー性皮膚炎発症年齢は約70%が3歳以下、約85%が5歳以下です。

皮膚のバリア機能不全によるアトピー性皮膚炎は
皮膚の脂分が不足→角質層の水不足。この角質層の水分不足が皮膚のバリア機能の低下につながり、外的アレルギー要因が侵入しやすくなってしまいます。
皮膚が弱い子は、アトピー性皮膚炎になりやすいと言える。

アトピー性皮膚炎の症状は、目のまわり、顔の周り、耳、足の先、わきの下、足の付け根など皮膚の薄いところに出やすくなっています。
例えば
・毛の密度が薄くなった
・毛の色が薄くなった
・変色した(皮膚や被毛が黒っぽくなる)
・抜け毛が増えた
・皮膚が薄くなったような気がする
・毛刈りした部分の毛の成長が遅い
・フケ症である
・手脚の関節部分(ひじ、ひざ)に脱毛、紅い斑点、かさぶたがある
・引っかき傷のあと
・皮膚が硬く厚くなる
・体を掻いたり舐めたりする
アトピー性皮膚炎の発症しはじめの頃は、一定の季節だけ痒がることが多いですが年を取るにつれて、痒みが慢性化し、アトピーの症状が一年を通して出るようになります。

アトピー性皮膚炎の完治は難しいが放置しておくと悪化するばかり。
それどころかするどい爪や強靭なアゴで痒い場所を噛んだりすると他の病気(皮膚の悪性腫瘍など)になることもある。そうならないためにも病院での治療、飼育環境、食事内容などの生活環境を改善し、
アトピー性皮膚炎のの症状を軽減させることが必要である。

痒い症状を和らげるのもひつようだけれども雨風に耐えれる「強い皮膚を形成」することのほうが大事だと思う。

2009年7月21日火曜日

犬の脱毛について

 最近我が家の子の脱毛がひどい。湿疹もひどい。
毎年この時期(梅雨いりぐらいから秋口ぐらいまで)になると湿疹がでるのだが今年はどうも様子が違う。湿疹のぶつぶつの一つ一つが去年より大きいし、何より脱毛がひどい。全体的に毛が薄くなってきている。ちょっと犬の脱毛、薄毛の原因について調べてみました。

犬の脱毛の要因は本当にさまざま。

ストレスからくる脱毛、アトピーからくる脱毛、ホルモンの異常からくる脱毛、ノミ・ダニなどの寄生虫からくる脱毛、カビ・細菌などの感染症による脱毛などさまざまです。


アトピーや寄生虫、細菌による脱毛の多くは、かゆみや炎症、発疹をともなうようだ。
カビの場合は円形の脱毛が見られる。

内分泌性皮膚炎(ホルモン疾患)は、かゆみがほとんど見られないといった特徴があり、
主に老犬に多いらしい。

脱毛の原因を突き止めてそれを除去するわけだけどこれが厄介そうです。
うちの子の場合、かゆみ、湿疹があるためアトピーか寄生虫、細菌の類だと思われる。
寄生虫や細菌の類ならばサンプルとって顕微鏡で見てもらえばわかるだろうがアトピーの場合、この原因を突き止めるのが難題だ。動物病院での血液検査はバカ高い。
食べ物なら除去できるがハウスダストの類だとこれを除去することはほぼ不可能。
徹底的に部屋を締め切り空気清浄機を回す人もいるようだけれどこれは返って逆効果。
定期的に換気するほうがよいらしい。

やっぱり免疫力を高める方向で検討してみようと思う。
免疫力を高めるにはやはり食事と精神面の安定だろう。
この2つをクリアできればアトピーも克服できるかもしれない。

2009年7月19日日曜日

血便の色で判断する

下痢になると血便を伴うことが多々あります。
そんなときは愛犬の調子をみながら血便の色をチェック!
血便の色がきれいな赤であれば肛門の出口付近が傷ついている可能性が大きい。
調子も良さそうならそこまで深刻にならないでよろしいかと・・・。

逆に血便の色がどす黒かったら要注意。
腸の奥深く、もしくは他の内臓の調子が悪い可能性が大らしい。
また本当におなかが痛くなると抑えたり、ひどいときには触るだけですごく痛がるそうです。
下痢の原因は多種多様。
愛犬の健康管理も子供の健康管理も似たようなもの。
ふだんから注意深く観察しておきましょう。

2009年7月14日火曜日

犬の下痢の原因その2

我が家の犬の下痢が少々長引いているのでしかたなく獣医に見せることにしました。
血便をともない日に何度も汁のような便をします。時には血しかでないことも。
結論を言えば今回の下痢の原因の特定はできませんでした。

急激な温度の変化で抵抗力が弱くなったからではないかという獣医の見解でした。
エアコン、扇風機の使用が多くなるにつれ体調を壊す子も少なくないそうです。
ここ最近、下痢の犬が結構訪れてきたようです。

面白いことに共通するのがすべて発情期である子だった点です。

発情期による体力の低下やホルモンバランスの崩れとこの時期に良く使うエアコンや扇風機などの影響で体調を崩したのではないかという見解でした。

丸まって寝ている場合は要注意です。
それは犬が寒がっている可能性もあるそうですから。
基本的に伸びて寝ている姿のほうがリラックスして快適な温度だそうです。
後は消化のよいものを与えることです。
基本的には絶食。
疲れた胃を休めることが一番の治療法です。
丸1日~2日も休めれば元に戻ることが多いです。
それでも食べたがる子にはカリカリドライフードならば白湯でふやかして与えましょう。
手作りなら胃に負担にならないようにミキサーなどで細かくするのがよろしいかと思います。
与える量は普段の4~5分の1。
それと病院でお薬をもらっているなら別ですが整腸剤のビオフェルミンを適量。
これで様子見です。
整腸剤ビオフェルミンは結構、効果アリです。

2009年7月3日金曜日

犬の下痢の原因と対策

 最近ずっと下痢が続く我が家の愛犬。

下痢の要因と対策について調べてみました。
下痢の原因は主に大腸か小腸の異常が要因となることが多いそうです。

その前に小腸は栄養を吸収する器官。

大腸は水分を吸収する器官です。


小腸に異常がある場合と、大腸に異常がある場合です。この鑑別は重要ですが、症状の特徴をいくつかを知っていれば、比較的簡単です。まず、体重の変化によって、原因部位を見分けることができます。動物が下痢を起こし、体重が減少してきたときは、下痢の原因は小腸にあります。なぜなら、小腸では食べ物の栄養が吸収されますが、そこに異常があると、栄養が十分に吸収されず、体重の減少が引き起こされるからです。 これに対して、大腸の主要な働きは水分を吸収することです。大腸の何らかの異常のために、水分が吸収されず、下痢が起こっても、栄養はすでに吸収されていますから、体重の減少はあまり見られません。

我が家の娘は体重の変化は無いし、水のような便なのでおそらく大腸のほうが悪いようだ。
だがその原因いついてはストレスなのか消化不良なのか体調不良なのか感染症なのか不明です。
この下痢に伴い食欲不振と元気が無いなどの体調不良が伴うと芳しくありません。
こういった場合は担当の獣医に見せるのが無難かもしれません。