2009年10月20日火曜日

犬の消化と吸収の特徴

犬の消化には噛み砕く、混ぜる、転送するといった動作の機械的消化と消化酵素により分解する科学的消化があります。吸収とは栄養学的に見ると大事な栄養素を消化器官の細胞膜を通して血中、リンパ管中に取り入れることをいい主に小腸で行われます。

犬などの肉食動物は獲物を切り裂いて飲み込むという食生活のため人間と違い口の中での炭水化物の十分な消化は期待できません。(人間の場合、口の中で咀嚼を繰り返し、胃に送るという食生活なのでアミラーゼの分泌が効果的に促進されます。)
また、ほとんどの栄養は小腸から吸収されます。犬の小腸は人間のそれと異なり短いので効率よく消化吸収を行う必要があります。ですから炭水化物系のものを与える場合、口から摂取する時点で犬の消化器官に負担をかけない状態に加工されている必要があります。また生物価の高いたんぱく質を与えることでフンなどの代謝産物をできるだけ少なくすることがより良い犬の消化と吸収の目安だといえます。

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