2009年10月12日月曜日

犬の栄養素のまとめ2 脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル

脂質も犬の栄養素にとっては必要なもの。
脂質はたんぱく質や炭水化物の2倍以上のエネルギーを供給します。
単にエネルギー供給といっても体温維持、内蔵保護の役割もしています。
脂溶性ビタミンの吸収を助けたり、ホルモンの生成や細胞膜、血液の生成のためには必要な栄養素。
脂肪酸は不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸とに分けられます。
飽和脂肪酸は室内温度で固まるという特性があり
動物性油脂に多く動物の脂やバター、ショートニングなどがあたります。
不飽和脂肪酸は主に植物性油脂に多く含まれています。(オリーブオイル、ひまわり油など)
また魚油にも多く含まれています。
最近ではドッグフードのトッピングや犬の栄養補助としてサーモンオイルが販売されていますね。
ただしこの魚油は酸化しやすいので注意が必要です。
不飽和脂肪酸の中には犬にとっての必須脂肪酸があり
リノール酸(n-6系)αーリノレン酸(n-3系)、アラキドン酸(n-3系)がそれにあたります。
アラキドン酸は犬の皮膚や被毛、腎機能や繁殖機能に大切な成分。
リノール酸はコレステロールや血圧をさげる成分
αーリノレン酸はガンの抑制や血液の流れをよくしたり脳や神経系の働きにも関与しているといわれています。犬の健康維持にはこれら必須脂肪酸をバランスよく摂取することが大事です。

炭水化物はエネルギー供給部分の「糖質」と腸の健康維持に必要な「繊維質」に分けられます。
糖質のエネルギーは主に脳と体を動かす筋肉に供給されます。
この炭水化物の糖質はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられますが必要以上摂取すると中性脂肪になり肥満の元になるので注意が必要です。
糖質は単糖類(果実や蜂蜜など)、小糖類(砂糖やミルクなど)、多糖類(でんぷん、グリコーゲン、ペクチン質や寒天など)に分類されます。
単糖類、小糖類はすばやく分解吸収されるけど血糖値があがりやすく、中性脂肪も作られやすい。
多糖類はゆっくり吸収されるので単糖類、小糖類の逆です。
犬の場合、

必要な糖質はタンパク質や脂肪から合成できる分の糖質でまかなっているといわれてます
そのかわり、犬は人間に比べて3~5倍のタンパク質が必要です。
人間が炭水化物をたくさん食べる理由は、
発達した大脳が多くの糖質を要求するからだと考えられています。
どちらにしても糖質のとりすぎは肥満の原因になるので注意しましょう。

炭水化物の繊維質は腸の働きを促進さえたり腸内細菌のバランス維持、便秘予防など腸の健康を維持するために大事なものです。

ビタミン、ミネラルは体内で生成できない、もしくは合成量が不十分なものばかりである。
そのため食事中からの摂取が必要になります。
ビタミンは代謝過程で酵素反応を促進させる成分として働く生命活動に不可欠な有機化合物です。
ビタミンは水に溶けやすい水溶性と油に溶けやすい脂溶性に分けられます。そのため摂取の仕方を間違えると十分な量を摂取しても吸収されずということもあるので注意が必要です。

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